【健康に悪い病気】

 昨日は歯科病院に通院だった。定期観察してもらっている白板の近くに炎症が生じたため、診療予定日を早めてもらったのだ。数日の観察の結果、悪化ではないと確認された。ひとまず安心である。一月後に、細胞採取検査となる予定である。

 こういう、症状が悪化したのではないかとの懸念は、精神的な緊張をもたらす。右肩痛もその種の原因である。関節痛だとは思うのだが、痛みをほとんど感じなくなったり、就寝中に目が覚めたりする。この一月ほど消えることがない。

 義弟は大腸ガンの手術後、同じように右肩の痛みを訴えるようになった。骨転移だったらしく、それから1年ほどで没した。というわけで、転移が生じているのではないかとの怖れを常に抱いている。転移後は化学療法、実際には緩和治療となるが、余命は半年から1年である。転移したら終わりなのだ。

 その怖れは常に抱いている。ために、慢性的なストレスにさらされているのだと思う。もっとも、ガンの大手術の後に快活に働き、能天気に遊び回る方が不自然である。いずれにしても、ガンは健康に悪い、ということである。

【餓鬼道のこん畜生】

 中には、末期とされながらも活動的な御仁もいる。某美容整形外科医や財務省批判をやめない森永卓郎などの方々である。ただ、思考力は減退するのか、インチキリコールに連座したり、厚生年金の「在職老齢年金制度」に異議を唱えたりする。特に森永は、経済に関連する発言が多いだけに違和感が大である。所得と年金を合算して月に50万を超えると年金が支給停止なるのは承服できないというのだ。1円も貰えないようなことをいっているので、月の所得は軽く50万円を超えるのだろう。それでも不満である、人が貰っているのに自分がもらえないおは我慢できない、というのである。ほとんど餓鬼の境地である。

【世論に押されて?】

 同じような思いを抱く人は多いようだ。また高額所得者なので政治的発言力を有する。そのため「在職老齢年金制度」を何とかしろという声は大きく、とうとう見直されることになった。共同は「満額年金、月収62万円まで 働く高齢者に支給拡大、厚労省」と報じている。思いきりが良い。朝日新聞などは62万円か71万円、さらには制度そのものの廃止の3案と報じ、まだ世論の反応を伺っているというふうである。

【高級官僚の損にはならない見直し】

 約50万人とされる、日本国民のごく上層部に対する恩恵となる。反発も考慮して、高額給与所得者の保険料引き上げを抱き合わせるという。もっとも、年金受給者が恩恵を受け、若年の高所得者が割を食うことになるのだから、高齢者を優遇する財源として現役世代の負担増やすということであり、いくら抱き合わせても調整になど全くなっていない。

【月50万で不足する生活とは?】

 素朴な感想なのだが、「在職老齢年金制度」廃止を主張する人達は、それほど生活に困っているのだろうか。年金世代の月平均消費額は29万円強とされる。そこまで質を下げることができないほど、裕福な生活に慣れてしまったということなのだろうか。月50万、年収600万は、今の日本の平均的な子育て世帯を上回る収入なのである。

 そこには、社会保険なのだから、事故の生じていない者から事故の生じている者への所得移転が必然的に生じてくる。元気に働いて高額の所得を得ている者の給付を削減して、低所得者の最低限の生活のための給付の財源とする。それが「在職老齢年金制度」である。それでも、夫婦で12,3万円の年金で生活する国民年金受給者の生活など全くの他人事で、どのように生活を維持しているのか不思議とも思わない、ましてや同情などしない。社会的な理念などどうでもよく、支払いの見返りの極大化を求める、ということなのだろうか。

【万人の闘争ゲーム】

 このような、共感の欠如した人の声が大きく、階層として同類の官僚が同調することで社会保障が歪められ、社会の分断が加速される。挙げ句の果てには、厚生年金積立金を大っぴらに国民年金の増額給付に回すなどというとんでもない案が出でくる。エゴイストが、誰彼構わずに闘うファンタジックな世界は、もう眼前に復活しようとしているらしい。