【猫と天気予報】

 昨夜はずっと雨だったのだが、朝には上がっていた。太平洋沿岸、いわき内郷辺りの降雨量はましているらしいが、台風の影響が本格的となるのはこれからなのだろう。猫が顔を洗うと雨だという。外出をしたがらなくなると嵐になるなど、台風の予測にも役立てば好都合なのだが、我が家の猫は昨夜の雨の中一晩帰ってこなかった。今は机の上でツチノコのようになって熟睡している。空をにらみながら雲の動きを読むしかなさそうである。

【世襲の民営化】

 さて、東京では政治家達が首領選びで右往左往しているようである。名乗りをあげた候補者は新旧入り乱れ、混戦模様である。一部には「党内学級崩壊」との謂いもなされている。守旧にはあるまじき無秩序なのである。

 マスコミの推測では、自民党は小泉進次郎が中心となるのだそうである。小泉が何をやりたいのだろうかは全く不明である。ほかの候補者も似たようなもので、抽象的な美辞麗句を並べるだけである。パーティ全面禁止とでもいったらどうだろう。そのうちに手詰まりとなり、親父世代を見習って郵政完全民営化とでも言い出すのだろうか。

【豚からドジョウへの変身】

 立憲の動きも理解できない。枝野や野田は何をやりたくて名乗りをあげたのだろう。泉に大失態があると云うならまだ理解できる。しかし、選挙で敗け続けているというわけでもない。東京都知事選の敗北は、野田に近いとされる候補者だったのである。

 野田は東京新聞のインタビューに、「論憲」だの「安易な消費税減税しない」といっている。安易にはしないが、熟慮の結果としての「ベーシック財源」消費税の増税はあり得るのである。その上で共産党は除外し、国民、維新との連立を示唆している。そのような「体質」が「最悪の第二次安倍政権」をもたらしてしまったという反省は微塵もない。「金魚に挑むドジョウ」というよりは、「金魚に挑むナマズ」である。こんなのが立憲を牛耳ったら、政界の激震再編が起りかねない。

【イノシシのままの盲進】

 枝野も「国民政党」への変身をうたうなど意味不明である。かつては国民から社民まで寄せ集めたのだが、「ウィングを拡げる」とは、それを自民支持層まで広げるということなのだろうか。そうなると、当然に維新支持層も含められるのだろうから野田と同工異曲である。「党が進むべき道」など見えてこない。泉を否定して立候補する根拠も不明なままである。守旧派を二分することで泉の浮揚を図るという、深謀遠慮でもあるのだろうか。

【大荒れの9月となるか】

 というわけで、9月は政治の季節となる。ただし日本の党首選びは所詮コップの中の渦巻きに過ぎず、アメリカのハリスとトランプの討論の方が生活に直結する。その展開次第では、憶測が暴走し経済的波乱が生じかねない。虞れ窺うべきはそっちの方である。