【通院】
昨日は3ヶ月ごとの検査のための病院であった。通い始めたのは痛風の治療のためである。現在、尿酸は安定しており、抑制剤も服用していない。その過程で、eGFRの値が悪い、すなわち腎機能低下が明らかとなった。手術時にも問題となったらしい。これ以上悪化するといろいろな支障が生じてくる。例えば造影剤CTなんてのもできなくなるのかもしれない。というわけで、いつの間にか腎臓管理のための通院になっている。
【新薬のお試し】
検査の数値は安定している。クレアチニン値も高位安定である。つまり腎機能は低下したままということだ。そこで主治医は新しい薬を命じてきた。それがなんと、もともとは2型糖尿の薬なのだが、腎臓にも効くことが立証されたので使ってみようというのである。医師と薬剤師から聞いた薬効の理屈は次のようなものである。
腎臓は糖分の再吸収も担っている。その機能を働かなくさせることで腎臓の負荷を減らす。改善するものではないが機能低下を防ぐ効果が期待できる。ただし、糖分を尿中に排せつするので体重が減る。その他の副反応は気にすることはない、というものである。
【体重を落としたくない】
最大の違和感は、良くならないのに服用しなければならない、というところにある。だったらのみたくない。1日に服用する1錠が200円近くの高額錠剤なのである。
体重が減るのも勘弁してほしい。1回の食事量が限られるので、何とか増やそうとして間食を増やしている。10時と3時のティータイムはパンだし、その間の小腹が空いた時には木の実を齧っている。まるでリスである。それでも体重が65キロを超えることはない。それが、数キロは減るかもしれないというのだ。
【副反応が怖い】
しかし主治医は、食道の違和感を訴えた際に、即座に内視鏡の手配をしてくれた恩人である。無下に拒否することもできない。次回の検診までの3ヶ月の間に、副反応などの困った事態が特に生じなければのみ続けるしかないのかもしれない。
【マイカは持っているけど使いたくない】
薬局では、予測していた「マイナンバーカード持っていますか」の質問が受付時にあった。
河野太郎がマイカ普及のために、薬局に10万円の「支援金」をちらつかせて誘導し、威圧的な問いかけで患者を戸惑わせる事態が生じている。その成果なのかマイカ利用率が向上したというが、任意のものを実質強制に持っていこうとする、実に汚いやり口である。
「マイナンバーカードは…」とまでいいかけ、「たった10万円のために患者にカード利用を強制するのですか。だったら他の薬局にいきます」と続けようかと思案したのだが、それではすこぶる角が立つ。
結局、出てきた言葉は次の様なものだった。
「(マイナンバーカードは…)嫌いです。」
受付の薬剤師は即座に身を引いた。好悪の情念はあらゆる理屈をはねのける。最高の拒否の言葉かもしれない。