【季節外れの花粉症?】

 最近鼻水がひどい。滂沱たりという感じで鼻腔から水のように流れ出す。花粉症の症状である。スギ花粉には反応しなくなったのに、今更なぜなのだろう。確かに杉の後はケヤキ、そして稲科雑草と花粉症を患ってきたが、これほどひどい症状にはならなかった。庭に屋根まで届く高さの月桂樹があり、その花粉に反応するようになったのだろうか。それとも、室内での方がひどくなることから猫アレルギーなんかだろうか。月桂樹を切り倒し、猫を追い出すなんてできるわけないし。

【補選結果に納得】

 さて、3補選の結果が出た。自民全敗である。いずれも投票率が過去最低というところから、自民支持者が投票しなかったのだろう。補選という事情もあったのだろうが、自公の幹部連中さえ熱の入らない選挙だった。

 市民生活はインフレに直撃されている。賃金上昇の実感などない。GDP などに現れる経済の落ち込みは国民の誇りを奪った。円はとうとう160円を下回った。そこに子どもの名を騙る新たな負担増である。インボイス導入直後の、止めどなさを予感させる増税路線である。他方で政治家は、自分の懐に金を入れることに余念がない。このような政治状況で、政権を支持して投票するという方がどうかしている。

【維新はどうでもいいけれど】

 ただし、現役議員の落選となりかねない本選となると、自民や公明がお得意の強制力、言い換えると組織力がはたらき、今回投票所に赴かなかった人々が引っ張り出され、接戦、与党勝利に変じるかもしれない。

 浮かれることなく本選に備えることができるかどうか。立憲の選挙戦略が問われることになる。

【TV局の無関心】

 それにしても、TV局は通常番組を流し続けた。ネットでは番組を組んでいたところもあったが、地上波で選挙報道があったのは1局だけだった。それも20分ほどで早々に終わってしまった。選挙結果に「無関心」なのである。それとも、自民が敗ける報道はしたくない、ということなのだろうか。

 これまで散々国民の政治的無関心、低投票率を批判してきたのに、政治の大きな転換点となりかねない状況にこの有り様である。NHKは日曜討論ならぬ祝日討論番組でも流したらどうなんだろうか。視聴率稼げるような気がするのだが。

 ところで、朝日新聞の社説「学術会議改革 真摯な対話 政府に責任」に関する本田由紀(東京大学大学院教育学研究科教授)のコメントが秀逸である。久しぶりに「歯に衣着せぬ」発言を見た。主張とはこうでなくてはね。