【何度目かの東京】
昨日上京してきた。クラブ公演が目的なのだが、体調の確認ということもある。結果は案の定、自家用車、電車の移動は何とかなるが、長距離バス、同じくバスを用いる団体旅行はまだ無理、というものである。
昼食後、2度トイレに行く必要があった。下痢ではないのだが、便意を感じると下痢かもしれないという不安からトイレを探すことになる。今回は鉄道移動だったため、そんなときに駆け込む先があるが、バスではそうは行かない。腹が落ち着くまで、あと1年はかかりそうである。
【体調不全】
東京のことだから、相当な暑さを覚悟していたのだが、それほどでもなかった。実際、32度という気温だったらしい。東北以下である。デパートなど涼を求めて駆け込む先がいくらでもある。
目的が移動可能性確認なので、これまでの経路の踏襲となった。つまり、築地で鮨を食って、銀座でコーヒーを飲み、三越で買物をするというパターンである。その前後は通常、歌舞伎もしくは美術館なのだが、月末は歌舞伎演目入れ換えの休演であり、美術館は月曜日休館である。行き場のない2~3時間の空きが生じてしまった。
以前は、ビアホールもしくは居酒屋で時間を潰すこともあったが、禁酒なのでそれもできない。残るは不忍池で雀と戯れるか、代々木公園で雀と戯れるか、日比谷公園で雀と戯れるかである。夕方からのクラブが南青山だったので、代々木になった。
【雰囲気一変の代々木公園】
木陰のベンチでノンアルビールをちびちびやりながら往路人を眺めていると、その多国籍性に驚く。半分が外人という感じなのだ。近くに米軍キャンプでも復活したのだろうか。ジャニー喜多川がうろついていそうな雰囲気なのである。日本人だと思っても、実は中国人だったりする。日本人では、これもなぜか子どもを前後に乗せた自転車ママが多い。そして、カラスはいるが雀がいない。デング熱媒介の蚊は、たぶんいる。
最も違和感を感じたのは飛行機の爆音である。最初は、自衛隊機かなんかがたまたま通っただけなのかと思ったのだが、そうではない。ひっきりなしに行き来している。見上げると、旅客機が離着陸を繰り返している様子である。これが羽田空港進入路変更のもたらした事態らしい。とにかくうるさい。まるで伊丹である。雀がいなくなった一因かもしれない。
【文化不毛の地と化していく】
都民、その代表である都知事が怒らないのが不思議である。羽田なら東京湾の上を飛べばいい。なんでわざわざ都中枢上空を低空で旅客機が飛ばなければならないのか。おそれおおくも明治大君を祀る神域に進入しなければならないのか。この国に右翼は居ないのか。
代々木公園は、東京JAZZの野外コンサート会場となっていた。音楽家が集う場所でもあったのだ。だがもう使用は不可能だろう。あの爆音の下での演奏などギャグである。クレージーキャッツでも退散するに違いない。あの騒音こそが、公園の文化的雰囲気衰退の一因なのかもしれない。
原宿駅の解体といい、経営者と為政者の経費削減追求、文化軽視はほとんど病気である。その副作用で文化的に無味乾燥な場所がどんどん増えていく。代々木公園周辺はその最先端に位置する、ということなのかもしれない。まあ、ムツヒト君が認めるというなら、それも仕方がないのかもしれないね。