【マイナンパカード】

 マイカをめぐる騒動が続いている。返納の動きが生じているのに、タロウ大臣はたいした数の動きではないと平静を装っている。

 だが今のところ、返納しても特に不便はない。紐付けは登録口座を解約してしまえば解ける。ポイントは使ってしまえば、あと腐れなくおさらばできる。

【香具師の手口】

 返納は政府のやり口に対する怒りである。便利になるといいながら導入し、ある程度普及すると持っていないと不便になるといい出した。ガマの油売の売人が群集に、口上を聞いて楽しんだ以上一瓶買わない限り返さない、といい出したようなものである。

 そのペテンに対する怒りの発露、政府の悪巧みに対する警戒からの返納なのだから、少しばかりの損は気にしない。怒るときに損得勘定などない。そのような冷静さがあったら、手に持つ茶碗を投げつけて怒ることなどありえないではないか。

【劣化するパックン】

 スポニチが、複数のカードを統一するのは便利だとのパックンの発言を紹介している。どうも最近の彼は、保守というか、反動的な見解が多い。現実を見る眼が曇っているとしか思えない。

 第一、コンビニで住民票が取れる便利さなど、取るに足らない。そんなことで獲得できるタイパなどに価値はない。また、住民票という紙を要求する不便さの温存、アナログの極みにすぎない。

 次に、健康保険組合に加入し、保険料を天引きされているのに、政府の発行するカードを提示しなければ保険を適用しない、というのは詐欺そのものである。金を受け取っておいて商品を引き渡さないようなものである。

 あるいは、学校が、授業料を払っていても学生証を提示しない限り、いくら顔見知りでも授業を受けさせない、というようなものである。まあ、これも出欠確認にマイカを導入する計画の学校があるというので例えにならなかったりするのだが。

【統一の不統一】

 すべて一枚のカードに統一されるというのは幻想である。パスポートはできない。日本はマイナカードに統一することにしましたからよろしく、などという勝手な理屈は外国に通用しない。パスポートは絶対的に残る。

 また、手続きが統一されるわけでもない。交通免許証の更新期間は5年、取得後初回と違反者は3年である。違反によっては失効もある。マイナカードのように、10年に1回で済むものではない。他の国家資格も、有効年限や講習の有無など、運用はバラバラである。無理に統一しようすれば、免許に合わせてたびたびマイナカードを更新、変更する必要が生じる。

 交通免許証に関してはもう一つ、不携帯はどのように処罰されることになるのだろうか。マイナカードをもっていなかったら3000円の反則金、納付を怠ると逮捕、刑事裁判になりかねないということになるのだろうか。それがいやなら、自分の公的情報がすべてはいっているカードを常に持ち歩かなければならない。どこが便利なカードなのだろう。

【マイカの正しい取り扱い方とは】

 カード類は、紛失時の面倒の度合いで分けている。クレジットカードは現金や各種会員証とともに財布の中、パスポートはクローゼットのバックにお蔵入り、というふうにである。マイカはポイントにつられて取得したのだが、今は免許証ケースに同梱して携行している。しかし、パスポート同様に扱うのが正解なのかもしれない。それで不便が生じたら、ふざけんなよ、である。