【初雪】

 昨2日の朝、庭が白くなっていた。白いものが少しチラつくことはあったのだが、積もることはなく、その意味では初雪である。タイヤ交換を見かけることも多くなった。

【告知と楽観】

 さて、そのような日の午後に、先日採集した咽喉の腫瘍生検結果を聞きに出向いた。結論は扁平性上皮ガン、である。まだ皮膚の表面のみであり、深い浸潤はなさそうなのでステージ1から2に相当するとのことである。5年生存率は、確率としては高まった。

 ガンだということに悲しむべきか、まだ最悪の事態に陥ってはいないのを喜ぶべきか、自然な反応は後者であった。手術決定なのに喜んでいるのである。胃カメラのあの突起映像を見せられた以上、何もなかったことにはできないとの覚悟があり、であるならばできるだけ軽い対応で済ませたいとの願望が生じていたためだと思う。

【検査漬け】

 その後、ぱたぱたと検査を受けた。血液、エコー、心電図、レントゲンである。すべて、手術を前提にしている。内視鏡は上部を削ぐような手法だし、陽子線は副作用がでるおそれがある。外科といってもっ器具を差し込んで行なうので身体への負担は少ない、という。どうも、ドクターXのような手術ではないようである。それでも、手術耐性の有無を確認するための検査である。

 こうして、手術に向けて進み始めた。金曜日にはペットでリンパ等への転移がないかを確認し、月曜日には外科から説明を受ける。一月か二月の間は抗がん剤治療を行なうという。予後が良くなるのだそうである。候補の薬が3種類ほど挙げられたが、いずれも一般的である。かくして、一般的副作用として禿げるのかもしれない。

【切迫感のない願望】 

 ストレス解消のために酒を呑み、その代償としてガンが生じた。痛風を煩った災危が早期発見に繋がった。良いことは悪いことであり、悪いことは良いことに繋がる、ということである。ということは、ステージの低さを単純に喜んではいけない、ということなのかもしれない。良いことは悪いことなのである。いずれにしても、現在もっとも願望するのは、ペットが転移なしを明らかにしてくれることである。はげも嫌である。