成人の日にまたもや雪である。しんしんと降り続いて、もはや10センチほど積もっている。花に嵐のたとえを知らしめるための、天の励ましなのかもしれない。でも、せっかくの振り袖を汚さないようにね。

 さて、先日のヨウ素被爆に関するNHKの放送だが、結論は最高33ミリシーベルトでチェルノブエリ基準である50ミリ未満なので問題なし、という事だった。ただし、いまのところ、である。推測対象は浪江町の特定住民だけであり、いわき市から静岡に至る南の方角に関しては不明である。チェルノブエリ基準は安心できる、という保障もない。
 放送で明らかになったのは、県と国の不作為というよりは作為的な怠慢である。放射線測定の不在が、被爆の実態を不明にし、住民の不安の原因となっている。中でも許せないのが、文科省からの測定中止命令と、それを唯々諾々と受容して県の判断である。「マンパワーが不足していたから」との口実は、現に活動している県職員が存在した以上、成り立たない。自分でも言い訳にならない事は自覚しているのだろう。画面の渡辺という人物は、臆しながら話していた。
 国や県のやる気の無さは、被爆推測を行っているのが、自治体の要請を受けた在野の研究者である事にも現れている。遠路をものともせずにやって来る弘前医大の床次真司教授は、希望者には染色体異常検査も実施するという。その研究と実践に、安全、安心を唱えていた山下秀一福医大副学長が何か反論したという情報はない。真実は安全だ神話のためにならない、住民の不安解消には関心がない、としらばっくれ通すつもりなのだろう。原子力カルトの教祖としかいいようがない。
 今年の受信料支払いを確約した上で、NHKの追加取材に期待する。