【目出度さも中位な】

 昨日に退院となった。院外に出てみると桜が満開、というか、もう散りはじめとなっていた。何とか間に合ったという感じである。

 家に帰ってみると、チューリップが咲いており、桃、李が同じような咲き具合である。もう少しすれば林檎である。

 驚いたのは、タラの芽が開いていたことだ。陽当たりのよい、かつ丈の低い若木の何本かが食べごろとなっていた。早速その芽を掻いて天ぷら、というかフリッターにして食した。

【食欲平常化】

 ちゃんと喰えるのである。夕食時の焼き魚と煮物も何の抵抗もなく一人前をこなした。

 昼は、退院のその脚で病院の近くにある幸楽苑でラーメンを食った。この不味いチャーシューは何とかならないのか、などと毒づきながら、ちゃんと一碗を完食した。吐き気もない。病んだ食欲はジャンクを求めるのである。

 一丁前に喰える。じゃあ、入院時のあの絶食状態は何だったんだ、ということになる。数時間前の朝食も全く手をつけられなかったのである。

【治療費の推計】

 会計から推計すると、今回の入院治療費は90万円ほどになるようだ。計算方法が変更となっていた。出来高払いから入院セット料金とでもいうべきあり方への変更である。今月末に再度同様の入院となるから、なんだかんだで200万円近くの治療費となる。

 また、午後に病院を再訪して、今度は通院扱いで放射線治療を受けた。ということでその1日あたりの治療費が明らかになった。なんと4万円弱である。全部で30回まで施療する計画なので、計120万円である。

 ということで合算すると、300万円を超える。いいように商売をされてるんだなあ、という感想である。

【健康保険に負担】

 同時に、保険協会にまた負担をかけることになってしまい、申し訳ないという気になる。この調子で治療を継続していけば、最後にはなんだかんだで1000万円を超えることになるかもしれない。

 それだけの保険料をこれまで払ってきただろうか。どうも自信がない。保険なのだから当然の権利だという公式見解は正しいが、と同時にそこには、事故支払い費が嵩めば保険料値上げもやむを得ないという形式論理が含まれている。治ったとしても、これから1000万円の価値を生産する力などもうない。どうしたって、子や孫世代に負担をかけるのだ。生きていてすみません、と首がすくむのである。