本日ご縁があって、ヒプノセラピー(催眠療法)を体験させてもらいました。
ヒプノセラピーとは、「催眠」と呼ばれる変性意識状態を利用して潜在意識に働きかけ、心因性の問題の低減、解消を図るセラピーです。 ヒプノセラピーには、催眠下で暗示を与えることで悩みの解消や自己改革を行う手法や、幼児・幼少期の記憶を思い起こして原因を探る「年齢退行療法」などがあります。(日本臨床ヒプノセラピスト協会HPより)
お世話になったセラピストさんは「つつみ♪やなぎ.」さん。
つつみさんは私が占い師になりたての13年前…私がミクシー(懐かしいでしょ!)で発信をしていた時にミクシー内で出会った方。駆け出しの時の私の一体何がそこまでつつみさんの心にフィットしたのか…私には見当もつかないのですが…13年間ずっと変わらずに、時々ふっと姿を現しては「ななちゃんはすごい!」と応援してくださる心強い方です。
さてそんなつつみさん。
昨年末に長年の社会人生活にピリオドを打ち、春からセラピストとして活動するための準備を着々と進めていらっしゃいます。で、その活動メニューのひとつとしてヒプノセラピーを掲げるのだそうです。それで、セッションの精度を高めるためにモニターをお願いできないか…と声をかけてくださったのです。
「私でいいんですか~!?」
と、もちろん二つ返事の珊瑚ななです^^
ヒプノセラピー。
名前は知っていて、どんなことをするのかも以前漫画で読んだことがあったので何となくの手順(?!)なども知識としてはありました。でも心理療法の必要性がある方が受けるもの…という認識でいたので、私には今のところご縁がないと思っていたのです。
つつみさんは、もちろんヒプノセラピーにそういう役割が強いのは前提としてありながら、
「もう少し気楽なものとしてヒプノセラピーを使うこともできるのでは…?」
と模索してらっしゃるご様子でした。
シンプルに「自分の前世って何かな♪」って楽しんでもOKだと。
それならばぜひ受けたい~~!
ということで、まさに「これと言って過去生を探って癒したい過去や傷があるわけでもない珊瑚なな」が、シンプルに「ヒプノセラピーを体験してみたい♪」「私の前世って何かな♪」というカジュアルな動機で初体験させてもらう運びとなりましたので、体験したことをレポートしたいと思います。(つつみさんから許可いただいています)
つつみさんのお声がけで少しずつ催眠状態へと誘導してもらいました。
ここらへんのテクニックはあまり具体的には書かないほうが良いのでしょうから省略しますが、催眠状態で色や香りや触感がどのくらいあるのか?を丁寧に確かめるような内容でした。
わたしはどちらかというとサクッと催眠状態に入れました。
私がすでに長年のつつみさんからの応援によって、強く彼女を信頼していたし、リラックスできていたからだと思います。
これはとても大切なことじゃないかなぁと感じました。
誘導されていった先に最初に見えたのは森です。
高い大きな木や植物に囲まれた場です。
時間は昼間。
うっそうとした木々の隙間から陽の光が注がれていて決して暗くて怖い印象ではありません。
そして今自分が立っているのは森の中の道。
その道は意外と広く、普通に馬車が通れる幅だ、という感覚がありました。
ここで「馬車」という言葉が自分にとってとても身近なものであることに気付きます。
自分は徒歩でここに来ていて馬車に乗っているわけではありません。
でもこの道を通るのは人や馬車、その馬車は荷車のような感じになっていることがイメージとして伝わってきます。
つつみさんの質問で、自分がどんな服装で、どんな容姿なのかを認識していきます。
イメージの中で私は「その人」の中にいて、自分の身体を自分の目線で見ることができました。
まず脚が見えました。膝のあたりまで白いタイツです。足元は黒い靴。
ひざ丈の青い上着を着ていて、青い帽子もかぶっています。
でも上着の中はトンチキな恰好。
「変な恰好なんです」とつつみさんに説明がうまくできなくて、
「目を開いて絵を描いてもいいなら楽なんですけど…」
と伝えると「どうぞ」と言ってもらえたので、そこからは口でうまく説明できないものは描いて説明することになりました。
催眠というともっと「頭がぼーっとして、身体に力が入らない…」みたいなのを想像していたのですが、わたしはそうはならなかったです。(が、終わってからつつみさんにお伺いしたところ、普通のセッションではできるだけ途中で目を開けたり素に戻ることがないようにはするそうです。私の場合はシュっともとの森の中に戻れるタイプだとわかったので許可したもらえたようです)
セッション中に描いたのは、「これ描く意味ある?」っていうような殴り描きだったので、終わってからしっかりイメージが伝わるようにイラストを描きました。それがこちらです↓↓
顔については、森の中で自分の目線では自分の顔は見えなかったです。
だから自分で自分の顔を思い出すような感じで認識してみました。
で、この人は自分の顔をあんまり鏡で見ることがないのか、
顔の認識があいまいな感じ。
顔を思い出そうとすると照明が暗い感じというか、鏡が曇ってる感じというか、良く見えない…。
名前はロベルト。年齢は38歳。何かお城みたいな、石造りの大き目のお屋敷でだれかに仕えています。
そして今、お使いのような役目で森のこの道の向こうにいる誰かに何かを伝えに行こうとしているところでした。
気持ちはニュートラル。
仕事が憂鬱なわけでもなければ、やる気に満ちていたり楽しんでいたりするわけでもない。
どこか淡々とした感じです。
次につつみさんのお声がけで
「今の私(珊瑚なな)にとっての重要な場面」に飛ぶことになりました。
瞬間的に場面が切り替わります。
そこは木でできた小さなおうち。
家の中にカマドがあって、あたたかいスープが煮込まれています。
テーブルの上に大き目のパンがひとつ乗っています。
ロベルトが生まれ育った家のようです。
母親なのか、祖母なのか、背の小さな女性が今はその家に一人で暮らしています。
女性は薄手のグレーベージュのワンピースに白い前掛けをつけていて、髪はひっつめています。
目を伏せていて寡黙そうな方ですが、嫌な感じではありません。
だけどその場面にロベルトはいません。
幼少期の自分が見えるわけでもなく、今見えているのは、
森の中にいるロベルトの思い出や想像のようなイメージだとわかります。
「もうあの家には戻らない」という小さな意志のようなものと、
「でも…」と少し戻りたいような気持ち。
「このひと(母?祖母?)がもっと楽な暮らしでありますように」と祈るような気持ちと
「自分はこういう暮らしは嫌だ」という野心のようなもの。
色々な相反する小さな気持ちが、
どれが一番強いというわけではなく粒粒のようにそこに存在しています。
つつみさんの声掛けで、ロベルトは「自分だ」という感覚が強くなりました。
ロベルトが思っていることは今の私自身が思っていることとかなり強くシンクロします。
そっか~~
そうなのかぁ~~
って思いつつ…
セッションの終わり時間が迫って来たこともあり、
その実家関連のことは深追いせず、
また森の中のロベルトに戻ってきました。
そしてロベルトと会話します。
会話といっても声を交わす感じではなくて、
相手の考えていることが直接自分の脳内に入ってくる感じ。
「ロベルトとハグしましょう」
とつつみさんが言ってくれました。
ロベルトも私も「自分が積極的にそうしたいわけではなくても、あなたが強く望むならばそうしましょう」というタイプなので(笑)、儀式的にハグしました。
というわけで、催眠を解く声がけをしてもらって、セッションは終了となりました。
レポートが長くなってしまいましたが、どんな感じだったか少しは伝わったでしょうか?
こういう体験は、書き残しておかないとその時のリアルな感覚はすぐに薄れてしまうので、ブログに残しておくことになりました。