ブーシュカ・ウネウネ物語15 | 輝く君がいるなら

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BL大好きおばちゃんのKーPOP腐ブログです(笑) 自由気ままに推しについて語っています♪ SF9のテヤンが今の私の癒し♡ なので最近はテヤン更新多め☆ P1Hも推してます♡ SUPERJUNIORのドンヘ、BTOBのウングァンも大好き‼ SUPERNOVAは殿堂入り☆

これは、ブーシュカのウネをモチーフにしたお話です☆

実在するウネとは似て異なりますのでご了承下さい!m(_ _)m


〇ウニョガ=ブーシュカ・ウニョクちゃん

〇ドンヘ=ブーシュカ・ドンヘちゃん♪


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あれから練習を重ねたけれど、やはりウニョクとの感覚は戻らないまま…キボムとのダンスの方がしっくりいっているのは、誰の目が見ても明らかだった。

そして、とうとうコンテストの前日が来てしまった。

トゥギ先生の提案で、練習は昨日まででストップ。

コンテスト前日はゆっくり過ごすように言い渡されて、オレは家で物思いに耽っていた。

『明日、ウニョガかキボム、どっちかを選ばなきゃいけない…。 まだ決めかねてるオレは、やっぱり駄目な情けない奴だよね』

その時、ふいにスマホが鳴った。

「この着信音…ウニョガ!?」

慌ててスマホを取り上げる。

「も…もしもし! ウニョガ!?」

「ドンヘと話すの久し振りだな」

懐かしいウニョクの声に涙が出そうになる。

「お前の事だから、又色々考えて一人悶々としてんじゃないかと思ってさ。 当たり?」

「……うん」

「明日はさ、お前が一緒に踊りたい方を選べよ? コンテストの入賞とかはまぁ…少しは考えて欲しいけど、明日のコンテストだけが全てってわけじゃないしな」

「部長なのにそんな事言っていいの? 皆が聞いたら、きっと怒るよ」

少し笑いながら言うと、ウニョクが急に黙り込んだ。

「……ウニョガ?」

怪訝そうに問いかける。

「本当は…本当はさ、上手く踊れなくたっていいから、俺を選んで欲しいってお前に言いたいんだ。 でも、俺部長だしダンス部の事考えたらさ、将来的にもキボムを選ぶのがいいのも分かってるんだ。 あ~☆もう、俺何言ってるんだろ。 支離滅裂だな。 カッコわりぃ~!」

「ウニョガ…」

「ドンヘがキボムを選んでも、俺諦めないからな! 言いたかったのはそれだけだから!!」

「うん…」

「ドンヘ」

「何…?」

「俺、お前じゃなきゃ嫌だ。 俺の隣で踊るのはいつもお前が良い」

「……」

「明日、待ってる」

「……うん」

そう言って電話は途切れた。

「ウニョガ…オレも一緒に踊りたいよ」

胸が苦しくてスマホを握りしめる手に力を込める。

いまだに答えの出せない自分が情けなくて…。

その時、カタンと音がして風に煽られた写真立てがテーブルに倒れた。

「あっ!」

咄嗟にそれを拾い上げた瞬間━━━。

「そうだったんだ…」

オレの胸の中に、ストンとそれは落ちて来た。

写真立てを元通りにすると、オレは頷きながらドアへと向かって歩き出す。

「母さん、オレちょっと出掛けてくる!」

そう言うと、オレは家を飛び出した。






バスと電車を乗り継いで、長い時間をかけてオレはここへとやって来た。

誰よりも愛おしい、大切なひとの眠る場所。

来る途中で買った花束を供えると、オレは跪いて地面に額を擦り付ける。

そのまま顔をあげると立ち上がり、そっと冷たい墓石に手を添えた。

「父さん…」

そう、ここは大好きだった父さんの眠る場所。

「なかなか来れなくてごめんね」

そう言って目を伏せる。

早くして亡くなった父さんは、オレを可愛がってくれた。

歌が上手かった父さんは、将来歌手になるのが夢だったってよく言ってたっけ。

『ドンヘ、お前父さんの代わりに歌手になってくれよ』

『え~、ヤダよ! オレ、サッカー選手になるんだもん☆』

幼い頃のオレは父さんの気持ちも知らずに、冷たくあしらった。

それをオレは今も後悔している。

「父さん、オレね…将来の目標が出来たんだ。 ダンスで世界一になりたい。 歌手じゃないけど、祝福してくれる?」

多分、父さんなら『頑張れ』って言ってくれるはずだ。

『やるからには全力で行け!』って励ましてくれる、きっと。

「後ね、父さん。 オレ、凄く好きなひとが出来たんだ。 今度、紹介するから待ってて」

墓石の周りの雑草をひとしきり抜いてから、オレは立ち上がる。

「じゃあ、又来るね」

愛しげに見つめて背中を向けた。

『待ってるよ。頑張れ』

そう声が聞こえた気がして振り返る。

「有難う、父さん」

オレの中の答えはもう決まっていた。

ウニョクかキボムか。

全ては、明日。

持てる限りの力を出し切って頑張ろう。

決意を新たにオレは未来への一歩を踏み出した━━━。



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つづく

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やっと自分の気持ちにケリをつけたドンヘ。

コンテスト当日、ドンヘは誰を選ぶのか……。

見守って下さい!!m(_ _)m


※画像お借りしました☆有難うございます!