ブーシュカ・ウネウネ物語14 | 輝く君がいるなら

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BL大好きおばちゃんのKーPOP腐ブログです(笑) 自由気ままに推しについて語っています♪ SF9のテヤンが今の私の癒し♡ なので最近はテヤン更新多め☆ P1Hも推してます♡ SUPERJUNIORのドンヘ、BTOBのウングァンも大好き‼ SUPERNOVAは殿堂入り☆

お久しぶりの本編更新です☆(;^_^A

ずっと番外編ばかりでごめんなさい!!(。>0<。)



これは、ブーシュカのウネをモチーフにしたお話です☆

実在するウネとは似て異なりますのでご了承下さい!m(_ _)m


〇ウニョガ=ブーシュカ・ウニョクちゃん

〇ドンヘ=ブーシュカ・ドンヘちゃん♪


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ウニョガを見てるとドキドキする。

それは前と変わらない。

ダンスしてる時の真剣な顔を見てると、やっぱり好きだな~って思う。



キボムといると安心する。

穏やかに時間が流れて、一緒にいると心が温かくなる。

笑顔を向けられると胸がキュンってなる。



この気持ちはどこから来るんだろう……。

似ているようで異なる二つの気持ち。

この違いが分からないうちは、まだオレは先へは進めない。

いつか答えは出るのかな……。







「う~ん、やっぱりまだ感覚戻らないね…」

「悪くはないんだけど、どことなくぎこちないって言うか…」

ソンミンとシウォンが歯切れが悪そうにそう言った。

「……もう一度、やらせて下さい!」

オレがそう言うと、二人は顔を見合わせる。

「時間がないのに、こんなんじゃ…」

自分に対する苛立ちと情けなさで、オレは半分泣きそうだった。

あのウニョクと心がピッタリ寄り添うような感覚を知っているからこそ、余計に自分に腹が立った。

「ドンヘ、焦らない方がいいよ。 無理してもダメな時はダメなんだし」

「でも…!!」

キボムに優しく諭されても、オレは納得出来なかった。

だって、コンテストの日は刻一刻と迫って来てるんだ。

『どうしたらいいんだろう。 納得の出来ないダンスなんかじゃ、とてもじゃないけど披露なんて出来ないよ…! 皆に申し訳ないし…オレ、完全に足引っ張ってる…』

答えを探しあぐねて、皆が一斉に黙りこくる。

シン…と静まり返った部室。

静寂を破ったのは、他でもないウニョクだった。

「キボム! お前、俺のパートは踊れるよな?」

「えっ?」

突然話を振られて、キボムはウニョクを見つめた。

「まぁ、練習見てたし、踊れない事はないけど…」

「よし! じゃあ、ちょっと選手交代な☆ 俺のパート、ドンヘと踊ってみてくれ」

ウニョクの提案に、その場にいた誰もが目を丸くした。

「キュヒョナ、音楽頼む!」

「……分かりました」

キュヒョンがスイッチを入れる。

戸惑いながらも身体が反応して、オレとキボムは自然とステップを踏む。

「………」

ウニョクは腕組みして、オレ達のダンスを見つめる。

暫くして、曲が終わった。

「皆、どうだ?」

ウニョクが口を開く。

「うん…いいんじゃない!?」

「派手さはないけど、しっくり来るな」

ソンミンとシウォンが興奮したように口を開く。

「じゃあ、明日っからの練習はドンヘとキボムの2TOPで行くから☆」

「「えっ!?」」

ウニョクの突然の申し出に、戸惑ったオレとキボムは同時に驚いた。

「少しでも上の入賞狙うなら、当然だろ? コンテストは遊びじゃないんだ。 俺は部長として最善の方法を取る! 二人ともいいな?」

「そんな……」

ウニョクの提案にオレは揺れた。

『だって、オレとの2TOPはウニョガの夢だったはずなのに……』

自分の不甲斐無さに唇を噛んだ。

『オレがちゃんと踊れないからだ! オレが踊れてないから、だから……!!』

と、その時━━━。

「待って下さい!」

キボムの声が響き渡った。

「結論を出すのは、まだ早いと思いますけど」

「何だ? 俺の提案に不満があるのかよ?」

「ドンヘの気持ちを考えてくれって言ってるんです! 急に言われても、気持ちの切り替えが出来ないかもしれないでしょう!?」

「そうなのか? ドンヘ」

ウニョクとキボムに見つめられて、オレは身動き出来なかった。

全ては、不甲斐無いオレに責任があるんだから……。

「じゃあ、こうしたらどうですか? コンテスト当日の朝にどっちと2TOPを踊るのか、鈍ちゃんに選んで貰うのはどうでしょう」

キュヒョンが割って入る。

「どうですか? 鈍ちゃん」

「………」

オレはまだ少し戸惑っていた。

自信はまだない。

だけど……!!

「分かりました。 当日、オレがどっちと踊るのか決めさせて貰います…!」

強い意志を持って答える。

「じゃあ、決まりですね。鰯もキボムもそれでいいですね?」

キュヒョンがウニョクとキボムに目を向ける。

「あぁ、それで構わない」

「ドンへがそれでいいなら…」

二人が返答する。

「じゃあ、鈍ちゃん! 当日、宜しくお願いしますよ。 それまでは練習は、鰯とキボムの二本立てで行きますから、そのつもりで」

キュヒョンにポンポンと肩を叩かれたオレは、今一度身を引き締めた。






「本当にいいの?」

「え…?」

駅までの帰り道にキボムにいきなり切り出されて、オレは歩きながらキボムを見つめた。

「ダンスパートの事。 ドンヘ、本当はウニョクと踊りたいんじゃない?」

「それは…」

黙って俯く。

「無理してるなら、俺を選ばなくてもいいよ?」

キボムがオレを見つめながら言った。

「…でも、クオリティーを考えたら、やっぱりよりいい方に考えるのは正当だと思う。 一番悪いのはちゃんと踊れないオレなんだし……」

「ドンヘ…」

「だから、オレ当日まで頑張る! 今はまだ答え出せないけど、精一杯頑張るから…!!」

「分かった。 ドンヘがそこまで言うんなら、俺はもう何も言わない。 でも━━━」

そこまで言うと、キボムは立ち止まってドンヘを見つめた。

「もしドンヘが俺を選んでくれたなら…もう、ウニョクには絶対にドンヘを渡さないから」

「キボム…」

「それだけは忘れないで」

そう言い残して、キボムは振り返って大きく手を振ると足早に去って行った。

『やっぱり、このままじゃいられない。 ダンスもオレの想いも、後悔したくないから…オレはちゃんと選ばなくっちゃいけないんだ』

拳をギュッと握ると、オレは駅に向かって駆け出したのだった。



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つづく

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え~、長くなって収まりきれなくなった為、やむなく二つに分けます☆(;^_^A

すぐに22話更新しますので待ってて下さい~!!


※画像お借りしました☆有難うございます!