「連合」は、労働者の権利を守り、労働条件の改善を目指すために結成された労働組合の連合体を指します。日本における「連合」は、正式には「日本労働組合総連合会(略称:連合)」と呼ばれています。1989年に設立され、国内の複数の労働組合を統合することで、労働者の代表として交渉力を強化し、労働者の権利を守るための活動を行っています。

**連合の主な役割は次のとおりです:**

1. **労働条件の改善:** 賃金、労働時間、福利厚生などの労働条件の向上を目指して、雇用者側と交渉を行います。
2. **労働者の権利の保護:** 不当な解雇やハラスメント、労働災害などに対して、労働者を守るためのサポートを提供します。
3. **政策提言:** 政府や地方自治体に対して、労働者の利益を反映させるための政策提言を行います。
4. **教育・研修:** 労働者や組合員に対する教育や研修を通じて、労働に関する知識やスキルの向上を図ります。

**SESエンジニアのケースについて:**

SES(システムエンジニアリングサービス)エンジニアは、多くの場合、クライアント企業に派遣されて働く形態をとります。そのため、正社員とは異なる労働条件が適用されることがあり、不利な条件で働かされるケースも多いです。労働組合が存在しない企業も多いため、労働者個々が団結して労働条件の改善を求めることが難しいのが現状です。

**不当労働行為への対策として:**

1. **労働基準監督署に相談:** 労働条件や労働時間に関する法的な問題については、労働基準監督署に相談することができます。
2. **労働組合に加入:** 可能であれば、労働組合に加入することで、団体交渉を通じて労働条件の改善を図ることができます。
3. **労働者支援団体に相談:** 「東京ユニオン」などの労働者支援団体に相談することで、法的なサポートやアドバイスを受けることができます。

東京ユニオンのような労働者支援団体は、個別の労働者に対しても支援を提供し、不当な労働条件に対する解決策を提案する役割を果たしています。