1. **ワリコー(割引興業債券)**:
   - 興業債券を割引形式で発行するもので、企業が資金調達のために発行します。割引形式なので、額面よりも低い価格で購入し、満期時に額面金額を受け取ることができます。

2. **ワリチョー(割引長期信用債券)**:
   - 長期信用債券を割引形式で発行するもので、金融機関や大企業が長期の資金調達のために発行します。これも額面より低い価格で購入し、満期時に額面金額を受け取ります。

3. **ワリシン(割引日本信用債券)**:
   - 日本信用債券を割引形式で発行するもので、一般的には金融機関が発行する信用債券です。割引形式での発行により、投資家は低価格で購入し、満期時に額面金額を受け取ります。

4. **ワリノー(割引農林債券)**:
   - 農林業関連の資金調達のために発行される債券を割引形式で提供するものです。これも額面より低い価格で購入し、満期時に額面金額を受け取ります。

5. **ワリショー(割引商工債券)**:
   - 商工業関連の資金調達のために発行される債券を割引形式で提供するものです。こちらも同様に、額面より低い価格で購入し、満期時に額面金額を受け取ります。

### 相続対策としての利用

これらの割引債券は、以下のような理由から相続対策に利用されることがあります:

1. **無記名性**:
   - 無記名の割引債券であれば、所有者を特定せずに保有することができ、相続時の財産把握が難しくなる場合があります。

2. **評価額の抑制**:
   - 割引債は額面金額よりも低い価格で購入するため、相続時の評価額が抑えられることがあります。

3. **利息が含まれる**:
   - 利息が元本に含まれる形式であるため、利息の分配に対する税務上の処理が不要になります。これが相続税の計算において有利に働くことがあります。

ただし、相続対策としてこれらの割引債を利用する際には、法的な側面や税務上の規制に注意する必要があります。専門家(税理士や弁護士など)に相談することをお勧めします。