5月18日神田神保町でのパブリックアートってなに?展「素ことばワークショップ

-まちを考える言葉アート」講師・ファシリテーター星素子(言葉アーティスト) に

参加いただいた皆さま、関心を寄せていただいた方、ありがとうございました!

 

多彩(多才)で素的な人たちにお集りいただき、考えて対話する「静」と闊達な

コミュニケーションの「動」が混じりあう、楽しいワークショップ日和でした。

 

今回の「素ことばワークショップ」のお題(当日発表)は、

IDEAL LAND アノまち、コノまち、ミライのまち。理想のまちってどんなまち?

 

お題からなる4つのPartで想起する漢字を折紙にかいて

対話しながら視覚詩「素ことば」をつくっていきました。

 

アノまちPartでは、自分の生まれ育ったまちに想いをはせる方が多く、ひと目で地名をイメージできる漢字や通学路で拾ったものを表す漢字など各人の記憶と紐づきながら柔らかく大切に掘り起こされていったようでした。

 

コノまちPartでは、今暮らしているまちや職場のある街など身近なまちの姿が漢字となって現れて。そこには食の匂いもありました。そして、もっとも白熱したのはミライのまちPart。テーブルに出そろった漢字折紙をそこにいる皆で見つめて、未来に“あってほしい”ものを想像しては、今はないものあるいはもの足りないと感じる折紙漢字がどんどんプラスされていって。

 

そうなると、座ってなんかいられません。みんなで立ち上がって、新種の「ボードゲーム」のような、ちはやふる的カルタ大会のような趣で、活発な意見交換(折紙交換)がおこなわれました。全員でひととき俯瞰でテーブル上の色とりどりの折紙漢字を眺めた際には「空飛ぶテーブルみたい」なんてつぶやきも。

 

さらに、1人ひとりの即興プレゼンでは、それぞれ自分の言葉で職業的な見地なども交えながら活き活きと語ってくれて。まるでちいさなTEDカンファレンスルームのように笑いと感嘆が繰り返されるエキサイティングな時間が流れました。「未来でも安心したい」という女性の声からは、ネット社会やAGFA/GDPR、個人情報、子どもの未来、右脳と左脳、ジェンダー、漢字と色の関係など、話題も多岐に広がりました。

 

 

そうして漸く、アートを示す「芸」がでた頃、パブリック/アートそれぞれの定義や再定義、その必要性についても色んな角度から意見が飛び出しディスカッション。

 

漢字をもちいたアート活動を開拓進行中の私ですが、日本で「パブリック」をあらわす公共の「公」の漢字文字がテーブルにでた時にはっと違和感を感じて手がとまりました。現在はリアルなまちだけでなくインターネットにもインフラがありパブリックな空間も多種多様。従来の「公共」という漢字から受けるイメージから、今後さらに変化して、その漢字の中味も意味も変容していくことでしょう。

未来の公園って、どんな感じ(漢字)でしょうね。

 

 

今回WSの場所は、本のまち神田神保町。駅からむかう途中には「店内に収まらないぞ」と強い意志を持っているかのごとく膨大な数の古本たちが書店の外の本棚にずらりと並び、大空からこぼれる陽光を浴びて出番を待っているようでした。

 

またWSの静かなる熱気が伝わったのか、ガラス越しに道ゆく外国人の方々も様子をのぞきこんでいて。微笑み(会釈)が交わされた瞬間、パブリックと個の間の境目が一瞬貫通したようにも感じました。

 

さいしょは「はじめまして」同士の参加者の皆さんも、対話やコミュニケーションを重ねるなかでお互いの個性を知り、相互理解やリスペクトが生まれたようにも感じられました。さいごにおこなわれた素ことばワークショップ作品づくりでは全体を受けてつくられた循環詩型の漢字の視覚詩(決めつけない言葉のあり様)「素ことば」が、薄い半紙の上に誕生しました。

 

そのWS作品の中味とは果たして?そこには、各人が導きだしたキボウや未来へのヒントが煌めいていたと同時に、ご自身の本質的な魅力を感じさせるものでした。

 

多様性を認めあう時代になりつつある現在。よりよいまちや未来を創造しようとする時、想像する心は、ますます大切になっていくと思います。言葉アート星素子は、アート作品制作ならびにワークショップを通して、これからも人間の「それ」を応援していこうと再認識させていただいたWSでもありました。

https://nakanojo-biennale.com/artist/motoko-hoshi

 

【令和元年5月18日 素ことばワークショップ-まちを考える言葉アート 参加者の感想より】

●まちもひとも文化も新しい時代に豊かに変わる。アートって何?パブリックって何?を考える機会となりました。漢字で楽しみを人と共有できて「漢字って楽しい!」●色々な言葉を組み合わせることで新しい意味をもつ、言葉のパワーを感じる、楽しいワークショップでした。素ことば 人とのつながりを経て楽しい空間と遊び心をもってリラックスした時間でした。●一人一人が集まることで笑いと嬉しさとがある集いでした。●星素子さんの言葉アート「芸」に、集まった方たちと楽しく和やかなワークショップ。すばらしい「和」が生まれました。参加型アート、すばらしいです。●互いを知り、思いを混ぜて気心が分かる頃には楽しくなる。●考えた事もない体験ができました。こんなに楽しく心豊かになれるワークショップは始めてでした。新しい世界を教えていただいた感じです。ありがとうございました♡●いまの時とこれからの希望をこめたまちのすがた●たくさんの楽しい空気が流れていてとてもエンジョイできました。ありがとうございます!●言葉アートで感性と知性の刺激開放を体験できました!プロフェッショナルな星素子さんファシリテーションと参加者の大人達の出会いで非日常的な時間を過ごせました。●素ことばのワークショップで4文字の漢字(素ことば)をイメージで選択することは真剣にやってみると四字熟語をオリジナルで作成するみたいでもあり、さらに想像力と知性が問われて楽しくもあり、自分の語彙力のなさも痛感。また挙げられるだけ漢字をあげて、それから選択していくプロセスは、仕事のビジュアルデザインにも共通することと思いました。●以前に比べアートという概念が一般に身近になってきていると思いました。アートは特別なものから身近なものへ。アートへの捉え方が変わってきたのでしょうか。これも時代が進んだのだと思います。●「田舎の景観が良いかどうかで本当の先進国かわかる」日本人ではじめてフェラーリをデザインした奥山清行さんの著書を想起しました。近年、田舎や都市に限らず日常にアートを取り入れることが真剣に取り組まれています。日本が精神的にも余裕があり本当の先進国に近づいてきているのかもしれません。●理想のまちとは?という問いに、女性の参加者と私を含めた男性の参加者で少し相違があったように思います。女性は平和で楽しくて皆が笑顔になれる街というような抽象的でふわっとしたイメージ、そに対し男性は少し現実的で経済的に豊かに皆が理解し合えるといった論理的に考える傾向があるように思いました。個人的に思う理想の街は、これから外国人が多く日本社会で共に生活するようになるので、機能的には多様性がありながらも、日本の伝統や文化を外国人といかに楽しく、うまく共有できるかが鍵になって来るのかなと思います。多様性という言葉が一般化してきて、誰もがその重要性に気づいてきているので、先行きが明るいことも多いと思う反面、文化や価値観がうまく共有できるかは少し心配なところがあるなあと思います。やはり男性だからかちょっと理屈っぽく考えてしまうのかもしれませんが。ワークショップの進行ファシリテーションとても楽しかったです。星素子さんの素ことばワークショップは、社会人向けももちろん魅力あるものですが、小学生・中学生に向けても大変魅力があるものになる気がして、美術や国語、社会科の授業などに取り入れられれば面白いものになりそうですね。ネット配信もいいかもしれません。うちは小さい子供がいるので、将来ぜひ素ことばワークショップを受けさせたいなあと思いました。●若い人達に混じって頭と心が活性した刺激的な時間でした。楽しみ考えている自分に驚きました。★★★

 

参加者のみなさまからのご意見ご感想が心からありがたく、

思わずこんなコンセプトスローガンをつくってみました^^

 

-- 漢字を、感じて。和をもって想像する心を育む -- 

       頭と心のブレークスルー体操

ことばアート〈素ことば〉ワークショップ

 

んー、どうでしょう!?  

いいえていますでしょうかね。

 

※ご質問いただきまして、まずはこちらを。

 

【素ことばワークショップってなに?】

 

「素ことばワークショップ」は、言葉アーティスト星素子が開発した

漢字をもちいた循環詩型の視覚詩「素ことば」(縦・横・斜め…自由な

想像力で漢字を感じる言葉アート)を基調に、毎回テーマや課題、対象、

場などの特性を鑑み企画構成し、国内外で実施しているワークショップ

プログラム。漢字やアートを通して普段とは異なる視点やものの見方を

ひきだし想像する心を育みます。10年以上にわたる探求と実践を通して

培ったファシリテーション、イノベーティブマインド、芸術性を活かし、

対話型をベースに造形/参加型アートなど様々なスタイルでおこないます。

対象は、パブリック(地域)をはじめ子供/学生/社会人/高齢者など

幅広いことも特徴ですがご要望に応じて対象を設定することも可能です。

 

【実績例】 

参加型アートのワークショップ   ●食のワークショップ 

●地域資源をもちいたワークショップ ●国際親善・文化交流のワークショップ

●学校のワークショップ授業   ●美術館のワークショップ事業

●地域コミュニティ施設/芸術文化施設/海外の芸術文化施設/大学etc

 

この記事をお読みいただいた方で「素ことばワークショップ」に

自分も参加してみたい、地域や学校文化施設での実施を検討してみたい

という方はぜひご一報ください。★Here We Go★

お問い合せ/Contact HP(PC) Facebook(Mobile/PC)  Twitter(Mobile/PC)

 

その際は、合い言葉(キーワード)として今回の素ことばワークショップの「お題」のはじまりの英語5文字IDEALを日本語カタカナで「タイトル」に付けて送付いただけたら幸いです。何かとても重要に思える響きがそこにあることに気づきました。

それは「アイデアル」。

 

珍しくちょっと話に“落ち”がついたような気もしますが^^

今日はこの辺で。

 

と、思いきやPSの嵐★

 

PS1

コチラもひらいてまいります!引き続き、群馬県中之条町で進行中の「中之条ビエンナーレ2019」地域参加型プロジェクト「中之条バトンをつくろう!」に、ご注目いただけたら幸いです。次の記事は、続報かな!?

https://ameblo.jp/sunfacemotoko/entry-12460105295.html

https://nakanojo-biennale.com/

 

PS2

写真のシマウマBOXは来場者さんからのプレゼント。家でブルーのリボンをといて箱をあけると、なんと素ことば詩型の手作りクッキー!参加者さんたちと一緒に食べたかったな…と思いつつ、美味しく頂きました♡

 

PS3

ワークショップ後、ランチをとるのを忘れていたのと荷物が重すぎて(コロコロ鞄のコロコロが壊れて担いで歩いていて)懐かしの喫茶店「さぼうる」へ。神保町カフェの顔ともいえる「さぼうる」は(昭和30年創業だそうで)昭和の面影もそこここに。今回のWSで主に使用したのは、折紙、半紙、方眼紙などの紙。1枚1枚は、吹けば飛ぶような軽い紙ですが、まとまると結構ずっしりと重みがあるのです。本や紙やPCって20分以上持ち歩いていると休憩が必要になったりしませんか?

そんな時は無理をせずに「さ○○○」…駄洒落をいいそうになりました。

お後がよろしいようで^^。

 

PS4 

循環型言葉アートの作家につき。「素ことばワークショップ」後の展開として

新作をつくり画廊内のガラス壁面にこんな「作品」を発表しました。

 

このブログをお読みいただいた方は、動機や背景など作者の

思想をより身近なものとして感じていただけるかも

しれませんね。  

 

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すべてに☆感謝