[追記のご報告]星素子の出展作品「IMA-生きる」は
「オーディエンス賞」を受賞しました。今回この賞に
選んでいただき感慨深いものがあります。
言葉アートは作品と対面する人自身を応援したいと
開拓してきたアートだから。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!
はやめの梅雨明け宣言に愛犬散歩で空を見上げると、
いきおいよく動きだした夏雲に遭遇しました。
くるくると色んな表情をしてずっと見ていたくなる雲。
毎日遊ぼう、5分でも♪
私は春から夏へ移り変わる季節が大好きですが
今年は夏がダッシュでやっきて…
もうちょっと待っててほしかった!
なぜかというとお散歩でよく見る界隈の紫陽花群の
真ん中の数株だけまだ咲いていないから。
※助手(犬)は夏の暑さが大の苦手という
こともあるのだけれど。
ある日、虫に食われたのか、茎と葉脈だけになった
ガイコツのような紫陽花を初めてみて愕然としました。
ところが、何ということでしょう。日が経つ毎に、
小さい芽がちらちらでてきて復活しはじめたのです。
そんな事があると、そこを通るたびに応援したくなります。
そうして。
そんな風に気になる場所が増えると
愛情も芽生えて広がって
いつもの景色も違ってみえてくるようです。
知覚って、面白いですね。
☆☆
あ、さて。(また前書きが長くなりましたが…ご案内です)
7月3日から30×30×30cmの空間を遊ぶ「BOX展」
東京・三田 建築会館ギャラリーに新作の言葉アート
(立体作品)を出品しています。
第2回 「BOX展」30cm×30cm×30cmの空間を遊ぶ
会期:2018年7月3日(火)〜 9日(月)
時間:11:00〜18:00
※レセプション・授賞式:7月6日(金)17:00〜19:00
場所:建築会館1Fギャラリー
東京都港区芝5-26-20/田町駅 徒歩3分
主催 一般社団法人 日本建築美術工芸協会
協賛 クサカベ 文房堂 光ステンド工房
☆☆
星素子の作品タイトルは『IMA-生きる』。漢字(象形文字)の「生」をモチーフに、アクリルガラスを積みかさねて制作したオブジェです。中央に水平に伸びる円盤は、IMAを表現。私たち人間の生きるについて、そしてIMAを問いかけます。
[この作品の背景]
言葉は人類が生みだした発明ですが、建築もまたそうだと思います。いいかえると「水平と垂直」の術を発明したのではないかと。古くバベルの塔の神話にはどこまでも空に伸びる塔を人間が建てようとして神の逆鱗にふれ共通言語が分散したという語があります。
しかし21世紀の現在では類測計算されたその塔よりも遥かに高い建築が都市の景観をつくり、宇宙飛行士はさらに遥か上空で生活をしています。例えば、前の人の頭を水平にみてそれを続けると地球にそって丸い弧を描きます。誰もが知るように地球は丸いからですが、もし本当の水平であれば、どこまでも伸びるはず!果たして“その”水平と垂直が交わることは?そんなことを思考しながら手を動かしてつくるなかで私はそういうものの交差するキセキが「IMA」なのかもしれないと感じます。
いずれにしても、いつもどこかでなにかが揺れ動いている地球に水平と垂直をつくるということは、ましてやそこに人が2本脚で立つということは、ほんとうは大変なことなのではないでしょうか。バランスも、大事。
また、象形文字の「生きる」の字源は、草木が大地から生えでてさらに伸びようとする様を象ったものという説があり、これまでワークショップや作品等に活用/モチーフにしてきましたが、この“伸びようとする様”は、人間にも重なる理想的な本質あるいは本能ではないかと思います。
循環する詩型をもちいた漢字の視覚詩「素ことば」(新作)も本作品のどこかに内包しています。それは、とある漢字から発想した問いそのものなのですが…ご興味もっていただいた方はぜひ作品でお確かめくださいませ。
シリーズ化!名称はフィーリングのまま「プラス、マイナス、インフィニティ」。本作の型をプロトタイプとして発展させて町や人を潤すことができるような噴水になったら面白そうなどと尽きないことを夢夢イメージしています。
PS
言葉アートが気になった方は、ぜひ こちらの作品 もご覧ください。
[ご案内]パブリックアート「目黒 素ことば」
目黒駅方向から目黒セントラルスクエア-森の広場
へ向かうと、こんな感じ、漢字で見えてきます。
歩いたり、立ちどまったりしてみると?
Word Art by Motoko Hoshi
From the Japanese kanji characters,
Feel the harmony in the environment of this moment.
健やかなたのしい夏を!
すべてに☆感謝