ほんとに・・・とても、あけましておめでとうございます、などと言ってられないような大惨事が元旦、そして今日の2日目と。。。

痛ましい状況。

 

ほぼ1日、TVに張り付ているような生活を送っていたので、どちらもリアルタイムで刻々と被害が大きくなる様子を、自宅リビングで目にすることとなった。

 

元旦、能登半島付近で地震という速報、そしてTVのキャスターたちは口々に「非難してください」と強い口調で呼びかけていた。

みるみるうちに、ほぼ全てのチャンネルがその放送一色で埋まった。

夕方・・・各局とも元旦の特番を組んでいた。

私は、慎吾君が出るなあ、今はキムタクかあとか思いつつも、違うチャンネルを見ていたが、全て吹っ飛んでしまった。

最初は、津波は東北の時ほどでは無いだろう、と予想しつつ、でも、湾から沖へ出ようとする数隻の船の中に、1隻だけ、たぶんその意思とは裏腹に湾から出られなくなっている様子の船が心配で見ていた。

既に押し寄せ始めていた小さな津波の力に押されて、他の船とはわずかに違う航路だったために、湾から外に出られず、横になったり縦になったりしながら、なんとき岸壁に当たらない位置をキープし続けるので精いっぱいように見えていた。

あの船は、その後どうなったのだろう。

中継カメラが別の地区に切り替わったので、その後の状況はわからないまま。

 

そして、時間が過ぎ、我が家の早めの夕飯が済んだころだろうか、火事の映像が飛び込んできた。

かなりの燃え方だったので、普通の住宅地ではないのでは?と思っていたら、輪島の朝一の商店がある一角とのことだった。

時間は既に日没だったし、地震だし、津波警報はまだ解除されないし、これは・・・燃えてしまうな・・・と思った。

 

そして、ショッキングだったのは翌日の追加取材。

神戸の長田の火事を思い出した。

地震で崩れた建物に、人が取り残されたまま燃えてしまった・・・という痛ましすぎる状況。

つらい・・・つらすぎる。。。

ご家族の心情は、察することすら難しいほど・・・ご冥福をお祈りします、という言葉以外に何も言う言葉が見つからない。

 

今回、津波の被害は、東北の時のようなことはなかった。

ただ地震の爪痕は大きい。

建物の倒れ方、道路の状況、何もかも、神戸の震災で見た光景だった。

 

そして、こうなると止まってしまうのが公共交通機関。

このなんとも滞在しづらい地域に、本来居なくていい人(単なる帰省で居た人、観光で居た人)たちを、迅速にご本人たちの希望通り、外の地域へ脱出させてあげる方法は無いものか。

幸い、翌日には東京方面は新幹線が再開の目途が立ったという報道があったが。

 

だが、その翌日、またしても夕方。

ニュースを見ていたら、突然画面が切り替わり、羽田空港で火災の様子。

最初に見たのは、おそらく海保の機体への消火活動だったと思う。

 

だが、次の映像がショッキングだった。

え?ジャンボ?この時期、満席でしょ?

そして、え?またJALなの?(御巣鷹が蘇る)と。

画面の手前にたくさん待機しているANAの機体が皮肉な感じに映る。

JALって経営再建で、ようやく立ち直ったばかりという認識だっただけに、思わず、またJAL?と思ってしまった。

 

私の若かりし頃、私の周囲のOLにはJALは評判悪かった。

(御巣鷹の事故の後です)

いや、JALのCAの評判が悪かった。

エコノミーの客には見向きもしない(そんなことはないはずだけど、乗客側から見て気持ち的にってことだろう)、ビジネスのサラリーマンにだけ笑顔を振りまく、という評判だった。

曰く「JALのCAは、お高く止まっているけど、ANAのCAはエコノミーの客にも優しい」というものだった。

私は乗ったことなかったので知らないが、海外旅行が趣味の周囲のOLたちの評判は、こんな感じで芳しくなかった。

なので、私も必然的に「もし行くのならANAにしようかなあ」なとど漠然と思っていたのだが、近年JALの経営再建に多くの人が奔走しているのを知って「頑張れ!」と密かに思っていた。

で、立て直した矢先、という認識だっただけに、思わず、え?また?と思ってしまったのだ。

 

でも、現時点では、今回の事故原因はどこにあるかまだ解明されていないので、またJAL?と思ってしまったのは、早とちりだった。

そう思った時点では、よく状況を認識できてなかったから。

その後、止まっていた海保の機体にJALが当たったということで、どっちに問題が?それとも管制?と不明なまま。

素人なので、なぜ羽田に海保の機体があるの?普段からいるの?なんで旅客機が降りてくる滑走路に居たの?と疑問だらけ。

救援物資の臨時便らしいということは、その後理解したが。

 

管制といえば、昔、深キョンのドラマで見たことがある。

管制の仕事自体に興味があって熱心に見ていた。

普通の人が目にする機会が無い職場なので、ドラマだからどこまで実際に近いのわからないけど、おおよその状況くらいは、かけ離れてはいないのだろうと思って観ていた。

 

その後、燃え上がるJALの機体を「これ・・・乗客全員避難できてんの?」と心配しながら見ていたら「全員避難完了」というニュースが読まれ、心底安堵した。

が、「え?でも海保は?機体小さいはずよね・・・ひとたまりも無いんじゃ?」と思っていたら、報道の仕方にも問題あるだろうと思ってしまったのだが、「機長1人だけ脱出、他の5名は死亡」って・・・なんか、機長が他のメンバーを見捨てて自分だけ逃げたように聞こえるじゃない。と。

実際には、機長さんも重傷とのことで、たまたま運よく脱出できたということなのだろう。

でも一番話を聞きたい人が生存されていて、これで事故解明はやりやすくなるなと。

 

それにしても、この海保の機体は能登半島地震の救援物資を運ぶために飛ぶはずだったとのことで、絶句だった。

救いに行くはずの人たちが命を落とすという・・・。

つらすぎる。。。

これ、自分が能登半島の救援物資を待つ身だったら、本当にたまらん。

泣きだしてしまいそう。

 

新年早々、気分が沈むしか無いような大惨事続きで・・・。

救いなのは、JALの乗員乗客が全員無事だったこと。

これは、JALのCAさんたちの訓練の賜物と、素直に従った乗客の皆さんの真面目な行動の結果だと思う。

あと、地震の被害は大きいけど、津波が東北の時のようなことがなくて、その点に於いては被害が拡大しなかったところ。

 

明日は、箱根駅伝復路。

なんか、黙とうしてから走りたい(私が走るわけじゃないけど)。

 

これらを並列で書いてしまうところが、どんなに心を痛めても、私は所詮、当事者ではないからなんだなと、物悲しい気持ちになる。