明察・誤謬 | 週刊さんでいリターンズ

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天地明察上下読了。

先に養老先生の解説の感想を書くよ。
確かにすっきり書く内容なのかもしれん。おそらく数学という学問そのものがそうなのだろう。
文系で壁のようなバカであるわしとしては、もったいないなあ、と思うのだが。

例えば、「ヒカルの碁」みたいに、和算や暦のあれこれを図解入りで解説つけて「読んでるうちに何となく賢くなっちゃった」風にしたらインテリ風バカ(わしも、だな・・・)がたくさん買いそうな気がした。所詮は文系の歴史風解説で、凄さが伝わらないが、数学な人たちにとっては常識だから別に凄く語ることもないんだ、たぶん。

そんなとこ。いや、好きでないジャンル(歴史物)の割に面白かったです。

明察の反対語は誤謬。
「誤」も「謬」も「あやまる」の意味。
・・・なんだか思いっきり師匠に罵倒されている自分を思い出して鬱。
というか、この「形式的誤謬」とか「非形式誤謬」とか(涙)こういうのを落ち着いて考えられないから頭弱なんですよねわし、、、ばくち打ちは真剣に論理学や確率を学んだ方がいいはづ。

と、思いきり外れたところで、改めて今週の読書記録。

「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦
賢くてこまっしゃくれた子供らしくない設定の小学生男子にしたところで、
「おっぱいが好き」
というオトコの基本は外さないところがリアルで好感が持てる。ネタばらしになるので、一点不満なところは残念ながら書けない。とりあえずアオヤマ君のような男の子なら、子供を持つのも楽しそうだ。


「プールの底に眠る」白川三兎
あー、何となくわかる厨房の時にしかない危うさ、悪い言葉で言うと「中二病」。
男の子から見ると、セミのように女の子は突然脱皮するように見えるのであろうか?
とりあえず、自分には「大人になること」が待ち遠しくも怖くもない、感受性の乏しいボンクラ少女だったのだろうというしかないな、、、たぶん本人的には感受性を持っていたつもりなんだろうけど。

とりあえず、あちこちに伏線を仕掛けて全く矛盾なくしかし後からびっくりする仕掛けを置いとける作者の計算は立派。


「夢を売る男」百田尚樹
これは毎日ブログを更新するブロガーさんとか、「書くことが好き」な方は読んでおいた方がいい、マジで。今やいろんなものを食い物にする輩がたくさんいるし、だまされないために是非。

狼煙舎にだまされてインタビューに応じるハゲた団塊世代の教授が、団塊あるあるな感じで面白いけど笑えない(けど、笑う)。

綿密な下調べをされる百田氏なので、一番ブログを書く民族が日本人ってのは多分嘘ではないのだろうと思うが、解説しているのが牛河原氏だから実はそこまで嘘だったら超高度なお笑いだ。とりあえず、書くことに固執することがバカらしくなってくる。まさか、素人ごときの書く気をそぐのが百田氏の狙いではないとは思うが(笑)最後に救いを持ってくるところも良かった。良いものはやっぱり良いもの、本物ですよね。

しかし、途中かなりわかりやすい校正もれがあったのは、太田出版の策略か誰か校正の人が怒っちゃったのかと(笑)


「バレエ・メカニック」津原泰水

まいったなあ。一本取られたなあの意味ではなく。
東京が意識障害(ほぼ脳死)の少女の大脳皮質、と書いてしまうと簡単だがビジュアルを想起させる筆力はさすが。3章は、イメージ的には山本弘「アイの物語」のアイビスたちの世界。(内容は全く違います)

そういう未来も来るのかなあ。ドラえもんや鉄腕アトムの世界観よりどちらもややこしいな。単純な世の中を好むわしが頭が悪くて滅びるべき人種なんだろうか。なんか悲しくなってきた。

「TRIP TRAP」金原ひとみ

ごめんなさい、、、物語に入れませんでした。途中ギブアップ。
最近根気がないので、読み通せない本が増えました。決して作者さんが悪いのではないと思います。

今日はビブリア古書堂4が届くはずなのだが、まだ来ない!しかたないので「るり姉」を手にとったとこ。