二日酔いでマナー講習を受けるというのも大変きついものであるが、
二日酔いで童貞とデートするというのもかなり厳しいものがある。
話の種に一度経験してみるがよい。
しかしめちゃ楽しい酒でありましたな>との(30歳になった美形有能)
酔って電話された方はどのように思っているのか後日確認したいが
多分グレイトトレーダーはもう忘れているに違いない。
あれだけトレーダーらしくない性格で長く金融業界にいる男を見たことがない。
と言う訳で前日酒を飲みすぎて、朝からすげえいい天気ってのに
なぜ痛い頭を抱えて電車に乗っているのだ、と神に懺悔しながら浅草へ向かう。
集合場所と違う場所に出てしまったのでR子(ギャラリーとして呼ばれた
犠牲者一号)に電話をすると出ない。
仕方なくM田(童貞22歳)に電話をすると出た途端に
「あ、さんでい?」
呼び捨てかよ。
気を取り直して(本日は何度気を取り直したか覚えていない)
集合場所に向かうとR子にM田にT岡に、をを、国立某病院付けOTになった
Dちゃん(31歳巨体)もいるではないか。それにT子親子(人の話を聞かない
34歳美人妻と4歳幼児)を加えてぞろぞろ仲見世に向かう途中で
Dちゃんが冷静にわたくしに問う。
「さんでいはさ、今日はバイト?」
「いや、金は貰ってないから違う。ま、ボランティア?」
「こらこら、冷静に言うな」とT岡(31歳小児施設勤めOT)からツッコミ。
その間にも書くのも恥ずかしいようなM田の一人場外ホームランが
続く中、携帯にメールが届いたので見てみるとI田(31歳巨根)である。
「あ、I田からメールだ」
「ライバル出現。さんでい、断ってくれ」とM田。
何をだよ。というか、何でこんな天気の良い日にキワモノばかりと
接触を持たねばならんのや、と自分に同情。
しかし集合そのものはなかなか楽しくどじょう食ったりあんみつ食ったり
水上バス乗ったりして夕方までまったり過ごして終了。
前日にM田から全員に「明日は浅草駅××出口に11時集合です。
僕はさんでいさんと手をつなぐこと以外にはまだプランを立てていません」
という妙なメールを送りつけられたというのに集まってくれた
(付き合わされた)皆さん、ありがとう。
それからM田の理解に苦しむ攻撃を乗り越え、今日も生き延びた自分に
お疲れ様。毎日が戦いである。