舞台「タクラマカン」観てきました。 | 定年のおっちゃんの日常

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私⇒【和楽器バンド】【227tamayuki】に夢中、俳句のお世話係、ピアノ初心者、気象大好き

私の大好きな「227tamayuki」の広田圭美(たまみ)さんが、音楽(作曲、生演奏など)を担当されるという事で、大阪、天満橋の「ドーンセンター」に行ってきました(2021.10.10)。

タクラマカンは演劇ですが、私は演劇は昔「キャッツ」を観たくらいで全然縁が無かったです。キャッツももう一つ感動したな、と言う感じではなかったです。

 

でも、今回はなぜか、泣いて泣いて!
(まわりに座っていた人も多くが泣いていたようです。)

何でこんなに泣けたんだろう!?

ストーリーは一応哀しい物語だけど、ストーリーのせいで泣けたとは思えない。

プロの俳優ではあるが、しかしまだ経験の浅い若い俳優陣の「熱演」「エネルギー」が私の心を揺さぶって、涙腺をどっと解放したのだろうか。

もとNMB、もと仮面ライダー、テーマパークのショーの出演者、アイドルグループなど、若さと向上心に満ちあふれた人達。

 

ストーリーは、貧しい「浜辺」出身者、中流の「町」出身者、軍警察などが入り乱れて、結局浜辺の人が夢破れて虐げられると言うもの。

 

広田圭美さんは、舞台の上、2mほどの高さのステージにキーボードを置いて、そこから舞台の俳優さんを観ながら演奏するというスタイル。

一緒に並んで、脚本・演出などの秦建日子(はた たけひこ、男性)さんも演奏されてました。

 

長くなって申し訳ありませんが、当日家で書き留めた感想を以下に書きます。

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タクラマカン砂漠の場面は全然無く「あれっ」と思ってたが、どうも現代社会を砂漠に見立ててその中で色んな障害と闘いながら一生懸命生きる若者達を描いたと言う事だと思う。俳優はほとんどみんな若く、彼らのエネルギーが観客に降りそそぎ観客を圧倒した。


マイク無しでの発声で、俳優の熱がこちらに向かって撃たれて、それを受け止める。
ハヅキとカラスの場面が涙。
ピアノもすごく演技に合わせないといけないので、タイミングが難しそう。
格闘シーンも迫力あった。
最後の全員での挨拶、これも迫力❗️
圭美さんの母親のような、仏様のような慈悲深いお顔で俳優たちを見守り、音楽で演者たちを包み込む。ピアノの音の大きさは隣の方との絶妙な息で、場面変化に合わせて調節されていた。
タクラマカンは都市砂漠。「あの国」は20年前の日本。
理屈ではない、人間の愛、情念が伝わって来た。
当然かもしれないけど、演者の表情や視線もすごく丁寧に作られてる。
障害があってもあっても、前へあの国へ向かって突き進もうという彼らの熱量が観客を泣かせる。

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広田圭美さんのブログ

 

すごく良いものを観させてもらって、ありがとうございます。

 

 

開演前

ドーンセンター