今日はいい天気ですね!

 

私も春に地元逗子で上映会をした映画「Edible City」の配給元である「Edible Media」の主宰者であり、エディブル(=食べられること)を通して世界に働きかける仲間の鈴木栄里ちゃんが日本に帰国しました。これから2ヶ月間、また日本各地でエディブル旋風が吹くことでしょう。

 



「この町で食べられるものを育てよう!」「それを子どもと一緒にやろう!」というエディブル活動、やっぱりアリス・ウォータースが米国ではじめた学校菜園が深くて、美しくて、地に足がついていて、素敵すぎます。なので、それを知れば知るほど、ともすれば「日本は学校の壁があついから」「あそこまではできないな」「やっぱり無理なのかな」ともなりがち・・・ではないか? 

 

という心配を、私は、心のどこかで感じています。

それが、逗子で実際に仲間と動き始めて変わりつつあります。気持ちさえあれば大丈夫。まずは大人が無理なく「楽しい!」と感じる活動を小さくても続ける。すると、「あるものでやる」「かっこつけなくてもいい」そういう態度が、子どもには確実に伝播していく。自分たちでつくる「エディブル(=食べるもの)」には、そんな力が確実にあると思っています。

 



先日、仲間と逗子ではじめた活動「そっか」主催で行った「感謝祭」は、本当に楽しいものでした。ひとつの例として、また、これから全国ではじまることの応援として、シェアさせてください。

「この町を食べよう」をコンセプトに、前の晩から海水を炊いて塩をつくり、翌朝は5時から魚釣りと採集のための山歩き。ある日のお昼ご飯のために、大人も子どももみんなで一晩かけて集めた食糧は、もう、宝の山!

 

森と海があるとはいえ、逗子は町。都会です。「この町にあるものだけで」やってみて、結果として集まる食材が少なかったら「じゃあこれからみんなで町中に食べ物を育てようよ」と提案するつもりで開催したはずが、ふたを開けてみればまあ、なんと豊かなこと!

 

田越川で釣ったセイゴ、葉山沖でとったタコ、海岸でひろったひじき、森で採ったむかご、三つ葉、庭で育てた柿、里芋(皮まで天ぷらでいただきました♩)、大根、自家製味噌で芋汁まで作って、ああ。美味しかった! 

 

「あるものを持ち寄る」、ただそれだけのことですが、大人も子どもも、心がほっかほかになって帰路につきました。

その日の様子を清泉女子大の先生が松本市の地域新聞で、逗子の子育て仲間の登山家・三浦豪太さんが日経新聞で、記事にしてくださいました。1月号の「クーヨン」でも取り上げていただく予定です。

 

 


 

 

「この町にあるものを食べよう」「1人じゃなくて、みんなでやろう」

そんな活動が、全国に広まっていきますように。

 

最後に、「そっか」共同代表仲間でもあり、冒険家の八幡暁さんのコメントを共有します。カヤックひとつでアジア中の漁村を巡り、「あるものでやる」幸せをよーく知っている人の言葉は、シンプルながらに響きます。 よかったら、読んでみてください。

 

 


*以下、八幡さんのコメント*

「遊ぶ、食べる、つくる」を地域の仲間と地域でやってみる。
個として、どんな暮らし方をするかはどうにでもなります。

そんなことより人の暮らしにとって
「地域」が、大切なんだろうなとシミジミ。

自分達の暮らしで大切だと思うこと、
こんなことあったら子供も大人も楽しいだろうな、とか
足下にある条件の下で楽しくやることは
難しいことではありません。

どこどこは条件が良いから…は禁句。

素敵じゃなくても、
ハイスペックな人や情報が集まるとか、
憧れるようなライフスタイルとか、
凄いことや注目されることとか
そんなものは一切気にしなくてOK。

自分の日常の生活環境で遊べないイコール、
子供達だって遊べない、と思って間違いなし。

責任を問われないことを目的とするような仕組みはぶっとばして、
自分達で考えて危険も回避して
どこに居ても楽しく生きれたらラッキーだなぁ。

よし食い物、植えてこよっと。