今日は、東京の中にあって大好きな場所のひとつ、
国分寺のカフェスロー のはなし。
ナマケモノ倶楽部の活動拠点として、
地元に根ざした自然食のレストランとして、
国分寺で人気だったカフェスローが、最近、国分寺駅前に「栄転」した。
「以前使っていた場所を、地主さんのご都合で手放さなきゃならなくなってね。
やっと地元にコアなお客さんもできはじめて初期投資も回収できて、さあこれからだっていう7年目に
そりゃないだろー、っていう感じでね。一時期、ガックリ落ち込んじゃってたんだよね。
お金なんてなかったけど、とにかくここでカフェスローをやめるわけにはいかないって思って
どうしようか思案していたときに、奇跡的にこの場所をみつけたんだよ。
ボロッボロの工場跡地に、テナント募集って書いてあってね。
散歩ついでに工場の裏にまわってみたら、この森と川。
剛一さん(※辻信一さんのお兄さん。ストロベイル建築の第1人者!)に相談しながら、
なるべく予算をかけずに、でも徹底的にエコ改装にこだわって作ったんだよ。」
藁と土でできた、ごつごつとした、でも暖かみある自然素材の内装。
壁や天井には、冬のあたたかさと夏の涼しさを守る、ヘンプの断熱材。
大きな窓から見える林や、鳥の声、伺える今日の天気、その下に流れる川。
そんな中で、美味しいご飯をいただき、ハチドリのコーヒーを飲みながら、のんびり、ゆったり。
「自然育児友の会 」というNGOもオフィスを間借りしていたりして、
奥のお部屋には畳の空間とこどもの好きそうな遊び道具や、オーガニック・グッズがずらり。
赤ちゃん連れにもとってもやさしい、癒しの空間になっていた。
一時期は「ガックリ落ち込んでいた」吉岡さんとその仲間たちが思いきって手に入れた新しいオアシスは、
その思い切りの甲斐あって、なんと改装オープン早々から、お客さんの数が1.5倍に増えたそう。
もともとのファンをそのままに、駅から近くなったぶん新しいファンをぐんと増やして、
新しいカフェスローはいつも人でいっぱい。
メデタイ!!!!
私も、もともと大好きな場所だったけど、新装後にあまりに素敵になっていて本当にびーっくりした。
なにが素敵って、ぜんぶ素敵なんだけど、
やっぱりいちばんの衝撃は、東京にもあるんだよ~、気持ちのいい森が! 畑が! 川が! というところ。
裏の畑には、ごろごろスイカがなっていました。
口数が多くない、シブーイおじいさまがやっていて、育てる野菜はもちろん完全無農薬。
吉岡さんが地道に雑草むしりを手伝いはじめて数ヶ月、いまではカフェスローにもときどきお裾分けがくるんだって。
カフェスローの窓から見えるそんな景色は、
カフェスローで食べられるおいしいご飯に勝るとも劣らないゴチソウ。
ほらね。
そんなカフェスローにギャラリーができたということで、
8月23日土曜日に写真展&トークイベントを開催させていただく運びとなりました。
東京のオアシス、カフェスロー。
今週土曜日にお時間がある方は、この機会に一度、遊びにいきませんか?
私も、モモ連れていきます。
カフェスローで懐かしい友人に、新しい友達に、出会うのを楽しみに…
カフェスロー×ピースボート
トークイベント
地球を旅して、見えるもの
~ライフスタイルとしての「平和」と「環境」~
スピーカー:
小野寺愛(ピースボートスタッフ)×吉岡淳(カフェスロー代表)
ピースボートが地球を旅して25年。
地球の表情は色とりどりで、それぞれの土地にそれぞれの時間が流れています。
けれどもそれは同時に、みんな同じ空の下で繰り広げられている日常だということが、
船で旅をすることで見えてきました。
地球がはぐくむ、想像もおいつかないほどの大自然。
きびしい自然を淡々と生き抜く野生の動物たち。
そして、先住民の人々の大地に根ざしたエコロジーな暮らし…
それぞれの場所で触れた圧倒的な自然と友人たちが、
いのちとは「つながり」であるということを教えてくれました。
地球環境が大きな危機を抱えているいま、
その「つながり」を見直すことが大切なのかもしれません。
8月23日(土)、カフェスロー代表の吉岡淳さん、
ピースボートスタッフの小野寺愛の対談企画が実現しました。
30年間にわたるユネスコ運動を通して世界中を飛び回っていた吉岡さんが、
地元・府中市に根ざしたカフェスローをオープンするまでの想いの変遷をお伺いします。
地球をめぐる旅で出会った、ため息がでるような美しい風景や素敵な人々の笑顔を
スライドに映しながら、そこから学んだライフスタイルとしての「平和」と「環境」を語り合う90分です。
日時: 2008年8月23日(土) 18:30~20:30
場所: カフェスロー
※JR中央線「国分寺駅」徒歩5分
参加費: 1000円
※要予約、1ドリンクつき
トークゲストプロフィール
吉岡淳(よしおかあつし)
1947年京都府生まれ。30年間にわたるユネスコ運動を経て、2001年に居住地の東京都府中市にナマケモノ倶楽部の拠点としてのカフェスローをオープン。代表として経営に携わる傍ら、大学やカルチャーセンターなどで「環境教育」「平和教育」「NPO論」「世界遺産」等の講座を開設している。著書に『カフェがつなぐ地域と世界~カフェスローへようこそ~』(自然食通信社)。
小野寺愛(おのでらあい)
1978年横浜生まれ、上智大学外国語学部英語学科卒業。ピースボート共同代表、ほっとけない世界のまずしさ理事、サーファー、1児の母。旅とウィンドサーフィンに明け暮れた学生時代を終え、外資系証券会社勤務を経て、2003年より現職。ピースボートで地球を5周する中で、こども・環境・先住民・持続可能な社会作りをテーマに企画づくりをしている。共著に『世界から貧しさをなくす30の方法』(合同出版)、雑誌『ソトコト』『Blue.』などに寄稿。
●同時開催:
写真展「南極x南太平洋」 を開催します
8/13 (水)~8/24(日)までカフェスローギャラリーにて
「土地に根ざしたスロー」をテーマに、ピースボート写真展を開催。
今回は、どこまでも広がる青と白の世界・南極と、
太陽と笑顔のまぶしい南太平洋の写真から選びました。
トークとあわせて、物語を読み進めるようにご覧いただければ幸いです。
●トークのご予約、お問い合せは...
ピースボートセンターとうきょう(10時-19時・日祝休み)
TEL: 03-3362-6307/FAX: 03-3362-6309
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