現代日本には暗くなる出来事が多すぎる。
だから週末にはサーフィンをするし、
平日でも、ときどき頭と心を旅に出す。
よく夢想するのは、青と白の大地にいる、ペンギンのこと。
南極の氷が「青い」理由を思い出そうとしたりする。
南極に行ったのは、2月。
リオデジャネイロで地球一周の船を一時離脱して、
10日館の南極クルーズに行ってきた。
私のペンギン崇拝は、そこからはじまっている。
![penguin](https://stat.ameba.jp/user_images/31/3d/10006070498_s.jpg?caw=800)
http://ameblo.jp/sunday0106/entry-10011061492.html
4月に帰国したとき、東京でしたいことなんてなかなか思いつかず、
「そうだ、ペンギンに会いに行こう」
と品川水族館に行った。
南極で
優雅な水陸両用の姿を披露してくれたペンギンたちは
狭い東京の水槽の中では
意味もなく水の中と作りものの岩の上を行ったり来たり。
悲しいくらいに反復行動を繰り返していた。
ペンギンは、青い氷と白い雪の大地でこそ
悠々自適にカッコいいのだ。
![glacierblue](https://stat.ameba.jp/user_images/bc/5e/10006728983_s.jpg?caw=800)
氷は、なぜ青いのか。
氷が青く光る理由を、
南極で出会った海洋学者のアンディーはこう言っていた。
「南極の氷は、ふつう10年から20年かかって作られる。
積もり続ける冬の雪は、夏になってもなかなか溶けなくて、
氷河の形成はそこから始まるんだよ。
氷河に太陽が降り注ぐとき、まず光の赤の部分を吸収して、
光り輝く青色を放射する。それで氷河は青く見える。
光が7つの虹色でできていると考えると、
7色のうち、赤色部分は波長が長いからに動きが遅くなる。
一方、青色は波長が短いから速く動く。
雪の粒子の間には空気がたくさんあって、
光がまばらにはね返ってくる。だから雪は白く見える。
一方、氷河の氷の粒子の間にはほとんど空気が入っていない。
だから、氷河は光の中でも波長の短い青色しか通さない。
波長の長い光は氷の粒子に吸収されてしまうんだよね。
青色が深ければ深いほど、氷に含まれている空気は少ないということ。
わかる?」
うーん。
やっぱり、あんまりわからない。
自然は深く、私は浅い。