現代日本には暗くなる出来事が多すぎる。
だから週末にはサーフィンをするし、
平日でも、ときどき頭と心を旅に出す。


よく夢想するのは、青と白の大地にいる、ペンギンのこと。
南極の氷が「青い」理由を思い出そうとしたりする。




南極に行ったのは、2月。
リオデジャネイロで地球一周の船を一時離脱して、
10日館の南極クルーズに行ってきた。

私のペンギン崇拝は、そこからはじまっている。
penguin
http://ameblo.jp/sunday0106/entry-10011061492.html


4月に帰国したとき、東京でしたいことなんてなかなか思いつかず、

「そうだ、ペンギンに会いに行こう」

と品川水族館に行った。


南極で
優雅な水陸両用の姿を披露してくれたペンギンたちは
狭い東京の水槽の中では
意味もなく水の中と作りものの岩の上を行ったり来たり。
悲しいくらいに反復行動を繰り返していた。



ペンギンは、青い氷と白い雪の大地でこそ
悠々自適にカッコいいのだ。


glacierblue


氷は、なぜ青いのか。

氷が青く光る理由を、
南極で出会った海洋学者のアンディーはこう言っていた。


「南極の氷は、ふつう10年から20年かかって作られる。
 積もり続ける冬の雪は、夏になってもなかなか溶けなくて、
 氷河の形成はそこから始まるんだよ。

 氷河に太陽が降り注ぐとき、まず光の赤の部分を吸収して、
 光り輝く青色を放射する。それで氷河は青く見える。
 光が7つの虹色でできていると考えると、
 7色のうち、赤色部分は波長が長いからに動きが遅くなる。
 一方、青色は波長が短いから速く動く。


 雪の粒子の間には空気がたくさんあって、
 光がまばらにはね返ってくる。だから雪は白く見える。
 一方、氷河の氷の粒子の間にはほとんど空気が入っていない。
 だから、氷河は光の中でも波長の短い青色しか通さない。
 波長の長い光は氷の粒子に吸収されてしまうんだよね。
 青色が深ければ深いほど、氷に含まれている空気は少ないということ。

 わかる?」



うーん。
やっぱり、あんまりわからない。

自然は深く、私は浅い。