ジャズ、アフリカ、カリブ海や南米などのクレオール音楽と過ごす夕べ、越後クレオール(略してオクレ)が今週土曜日2/20に迫りました。
出演DJのタイムテーブルは以下で、カッコ内はプレイする音楽です。
私が会場のカフェ食堂BON BONへ行くと、いつもオーダーする絶品メニューが、カキのオリーブオイル漬けなんです、ぜひお試しいただき、ゆっくりお楽しみください!
18:30~Noboru
19:20~シンゴリン(アフリカ・コンゴの音楽)
20:10~IB(キューバの音楽~JAZZ)
21:00~イリエカズヲ(スーパーギタリストがどんな音楽をかけるのでしょうか?)
21:50~ヒロブギー(JAZZ)
そして、今日はDJ&ジャズギタリストとして活躍する燕市のヒロブギーさんから長い長いお便りが届きましたので紹介させていただきます。
今から20年くらい前、僕は地元就職率の高い工業高校に通う高校生だった。
成績が特別よいわけでなく、運動部に入ってたわけでなく、クラスで人気者というわけでなく。
おとなしい高校生だった。
アルバイトは少しの間だけして、ギターを買った。
BCリッチっていう、変な形をしたギターだ。
家に帰っては一人で毎日ギターを弾いていた。
他に当時の楽しみは菅野美穂 主演ドラマ「イグアナの娘」を見ることと、毎月のヤングギターを隅から隅まで読むことと、メタリカのカセットテープ。
今ではジャズファンだけど高校生のころはロック少年だった。
クラスではミスチルやアムロとかが流行ってたけど興味はなかった。
月のおこづかいは1000円。ヤングギターとアーニーボールの弦を買うとすっからかん。たまに長崎屋の最上階にあるフレンドでソフトクリームを買うか、ゲーセンでストⅡをして遊んだ。
メタリカは兄が友達から借りてきた「メタルマスター」をカセットテープに吹き込んで、通学に聴いていた。
高校生のころは感受性が高かったのか、ジェイムスヘッドフィールドとカークハメットのツインリードギターを聞いて感動していた。
4曲目の「ウェルカムホーム」のギターソロでも感動して通学時に泣きそうになったことが何度かあった。本当だ。
バンドはしていなかった。
当時のバンドマンは少しヤンチャで懐にも余裕のある連中がやっていたように思う。
「1回スタジオ入ると1000円くらいかな」
バンドをやってた友達からきいた。
無理だ。
一か月のお小遣いが全てふっとぶ。
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部活にも入らず、お金もないので友達とも遊びまわる事もなかった僕は、市立の図書館によく足をはこんでいた。
今、高校生の自分にあったらもっと勉強しろよと言いたい。
本はいっぱいあるし、CDも無料で聴けた。
ロックCDを聞きまくった。
聴いたCDの感想を帰ると兄に話した。ジミーペイジのギターは上手い、ブラックモアのギターは速いとか。
だいたい兄からは「おめーの話すことはギターのことばっかりでどんな音楽なのかわかんねー」と返された。
図書館で中学の同級生のDJ DIMEに会った。
DIMEは進学校のN高校に通う秀才で昔から頭がよく、かつ話がとても面白い男だった。
図書館にいる理由は勉強と、ロックCDを聴くことだった。
勉強をする以外は僕と同じだった。
当時のDIMEはエックスとパンテラを好んで聴いていた。
図書館のCDデッキで持ち込んだパンテラを聴いていたと思う。
DIMEと同じN高校に通う、DJ IBとこの頃に出会った。DIMEの紹介だ。
黒ぶち眼鏡をかけ、ニキビ跡があって背が高かった。
「柔道の有段者で応援団なんだぜ」DIMEはそう紹介してくれた。
IBはロックの知識が深くすぐに打ち解け仲良くなった。
彼はすでにジャーマンメタルからメロディックデスメタルはさらっていて、ブルータルデスやグラインドコアのようなマニアックなジャンルを探求していた。
デスメタルを知らなかった僕はIBからイギリスのバンド カーカスの「ハートワーク」を借してもらった。
感受性が高かったのか、ビルスティアーとマイケルアモットのツインリードギターを聞いて感動した。本当だ。
「これは聴きやすいデスメタルなんだ」とか「昔のカーカスはもっとすごいサウンドだったんだ」とか説明してくれたと思う。
IBは好きなレコードの話をする時、目をぱっちりあけてから顔をくしゃくしゃにして笑いながら話すクセがある。
高校を卒業すると、進学校の2人はそれぞれ大学へ行き、自分は地元の企業に就職した。
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大人になってからDIMEとIBに会うことはないだろうと思ってたけど今から4年くらい前、偶然再会することができた。
いろいろ変わったところもあったけど、音楽好きなところは変わってなかった。
「みんなで好きなレコードかけてパーティしようぜ」
IBが企画をもちかけた。
目をぱっちりあけてから顔をくしゃくしゃにして笑いながら話す。
僕らはいまだに図書館に集う少年のままだ。
友達もふえた。
セバコはドイツに行ったけど、シンゴリンやノボル兄さん。
みんな音楽が好きな連中。
おとなしい高校生はおとなしい社会人になってしまったけど。
パーティするんで皆さんもしよかったら遊びにきてください。
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今回なんとゲストに自分が20代のころからギタリストとして尊敬しているイリエカズヲさんもDJで参加。
楽しいナイトになりそうですね。
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【※ ロック、ヘビメタ イベントではありません】
『越後クレオール vol.3』
【日程】2016/2/20(土)
【時間】18:30頃~23:00頃
【会場】カフェ食堂BON BON(長岡市東坂之上町2-4-4 NNビル 2F)
【入場】無料※お店は通常営業していますのでお気軽にお越しください。オーダーをお願いします。
【DJs】イリエカズヲ
SunDay jump! Group(IB / Noboru / ヒロブギー / シンゴリン)
http://ameblo.jp/sunday-jump/entry-12123939361.html
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ヒロブギーは昼間の仕事が繁忙期のため、遅刻して入店します。
宜しく哀愁。