私の音楽関係のアートワークの殆どを担当してくださったデザイナーの真舘嘉浩さんが亡くなられたそうです。

突然の事すぎて、未だ信じられません。

宍戸留美のCD、記念グッズはもちろん、私が携わってきたプロデュースのもの全般、音楽活動を真剣にやり始めてからは全て真舘さんにお願いしておりました。

私のイメージを一緒に作ってもらっていました。
『一生分のデザイン、お願いしますね!』って約束してました。



心にぽっかり穴が空いたようです。



デザインする時に、その人物像やその人の今、そして、将来どのようになっていたいか、どこに向かっているのか、本当に丁寧にディスカッションして、その方の魅力を引き出し、次の世界につながるように心を込めてお仕事をしてくださいました。

私が作品を出す度にそれを手にした人の殆どがデザイン素敵!!と言ってくれます。
その度、私は誇らしく思っていました。

大好きな猫沢エミちゃんのCDを見た時に、なんて【豪華でエレガントでそれでいて温かみのあるジャケット】なんだ!と一目惚れ!
ゴールドの糸で1枚1枚、歌詞ガードをミシンで縫ってありました。

発想も素晴らしいし、アーティストの負担にならないように一緒にいっぱい考えてくださる方でした。

なので、1つの作品を作るのに1回、5時間とか話したりします。
それを何度も繰り返し、お互いのアイデアを重ね合わせ、1つの作品が完成していました。

こんなに沢山、クリエイティブなお話をし時間を共有した人は真舘さん以外にはいません。

素敵な作品が出来るたびに大絶賛して感謝の気持ちはお伝えしてきましたが、まだまだこれからもずっとずーっと!と思っていたので残念でなりません。

去年、 30周年記念ベスト盤【La 1ere 30(ラ プルミエール サンジュウ)】
完成した時、真舘さんは遺作ができたと冗談めいておっしゃっていましたが、このアルバムが私と真舘さんの最後の作品になりました。

人と人を繋げていくのも得意な真舘さんでした。
沢山の素敵な方達を紹介してくださいました。

まだ胸が苦しいですが、前を向いて少しずつ、真舘さんが紹介してくださったクリエイターの方達と、何か素敵な作品を作っていけたらと思います。

真舘嘉浩さん、本当に今まで沢山、ありがとうございました。
真舘さんの芸術作品が、私、そして手にしてくれたファンの皆さんにずっと大切にされてくと思います。

いつも温かくてユーモア溢れるロマンチックな真舘さん、音楽と娘さんが大好きな才能溢れる魅力的な真舘さん、またお会いできる日を楽しみにしております。

心よりご冥福をお祈りいたします。

2021年3月 宍戸留美