事前に書き起したものを発表するのならば見直しや準備もできますが、会話はそうはいきません。とっさのやり取りが必要になります。だから難しいのです。
■苦手を克服するには、相手をつぶさに観察
上司、先輩、取引先、友人、家族など、苦手だけどコミュニケーションの必要を感じている人はたくさんいます。まず、その人を思い出してください。彼らのことをじっくりと観察することからはじめましょう。
「話すのは苦手」と思っている人でも、誰に対してもそう感じているのではなく、必ずこんな人ならば話しやすいと感じる人はいるでしょう。苦手な人に、あなたは意識を向けないようにしていることはないですか? それでは苦手な人とのコミュニケーションをとることはできません、いつになっても。
これから一週間または数回、相手と会っているときにじっくりと、その人を観察をしてください。観察ポイントは次の通りです。
・好きな食べ物や飲み物は何でしょう?
・趣味はありますか? それはどんなことでしょう?
・休みのときは、何をすることが多いでしょう?
・ここは人よりすごいなと思うところはどんなところでしょう?
・楽しそうに話しているとき、どんな話をしているでしょう?
飲み会のときに、どんなものを飲んでいるのかを観察したり、誰かに聞いてみるなどして相手のことをリサーチします。相手に興味を持たなければ、どうやって会話を進めていいかがわかりません。もし、自分の趣味と同じだということが見つかったら、そこから共通の話で盛り上がります。情報収集を怠らないことです。
■とっさに話すトレーニング方法
会話は瞬間に言葉にして表現していかなければならないもの。日々の努力としてやるべきことがあります。それは、自分が話せる話題のストックを作っていくことです。
あなたは、感想を聞かれたときにどんな答えをしているか思い出してください。「よかった」「面白かった」「すごかった」など、ひと言で終わらせてしまっては会話になりません。「感想を聞かれると困ってしまう」という声を聞くことが少なくありませんが、それは事前に自分の感想をまとめていないからです。
みんなで話しているときに「あっ、その話題なら話したいな」「言いたいことあるな」とふと浮かんでも、即座に会話に加われない。その瞬間に「なんて言おう……」と考えていては遅すぎます。どんどん話が進んでいってしまいます。結局何も話さずに終わるということに。