大腸菌群検出紙を使用しているユーザー様からの問合せで比較的多いのが

 次のような場合ですね。

 

 

 左は検出紙全体が変色している、右はコロニーが一つだけ確認

 

 左のような状態は次のことが考えられます。

 紅色に反応しているので、菌の反応ですが、これは菌の数が多くて全体が変色

 しているのではなく、菌自体の増殖能力が著しく低下している状態を表します。

 つまり、消毒、洗浄により、菌の活性度が低下すると、はっきりしたコロニーを

 形成できず、このように全体が変色したようになります。

 従って、衛生的には良好で、やがてこの菌は死滅するものと考えられます。

 

 右は一つだけですがコロニーがはっきり出ています。

 今のところは一つですから、当然微量な存在ですが、この場合は菌は活性度が高く

 この後、どんどん増殖する可能性を秘めた状態と言えます。

 従って、この状態のうちに、消毒、殺菌、洗浄をしっかり行う必要性を示唆している

 と考えられます。

 

 このように、はっきりしたコロニーが認められるかどうかが、衛生面の判断の

 一つです、細菌検出紙はその判断、洗浄効果の度合いを目で判断できる

 器材ということですね。