食中毒事件は最近、季節を問わず発生し、しかも給食センター等、大型の製造、提供施設で一旦発生すれば、1件の食中毒事件で多数の患者を出し、更に施設、食材供給側にも
多大な信用失墜と場合により賠償が生じることもある。
従って、食中毒予防は食品衛生上極めて地味ながら最も重要と言えますね。
その食中毒予防の基本は手洗い、しかし その手洗いがはたしてよく出来ているかを判断
するのは、目に見えない菌を相手に、なかなか難解なことであります、そこで弊社では
、いつでも誰でも 菌検査ができるように各種細菌簡易検出紙を提供致しております。
今回、各ユーザー様からの要望の多い、ブドウ球菌検出紙について
より毒性の強い黄色ブドウ球菌検出に特異的な改変検出紙を開発、検討致しましたので
ご紹介します。
左と中が新ブドウ球菌検出紙 右が従来のブドウ球菌検出紙による
菌の反応状況です。
このようにブドウ球菌の反応は青色発色でわかりやすくなっております。
さらに、菌のコロニーの大きさをかなり大きく見やすく改良したのも今回の特徴です。
それでは、この青いコロニーがはたして、本当に黄色ブドウ球菌かどうか
検索してみます。
このように、青いコロニー部分を釣菌し
この赤い斜面培地に接種します
このように接種したら、36℃で24時間培養します、24時間後
赤かった培地が黄色く変化しました。これで、黄色ブドウ球菌の特徴
マンニットの分解性が確認されます。
さらに、この1本1本から、ブドウ球菌の選択培地マンニット食塩培地に接種、培養します。
このように菌塊をかきとり
マンニット食塩寒天培地上に接種
36℃-48時間後
このように、卵黄反応を伴う黄色のコロニーが検出されました。
検出紙上に発生した青いコロニーは今回確認したものすべてが
黄色ブドウ球菌であることを確認致しました。
前回はコロニーが小さく、また発色も薄かったが
今回の改良でさらに、見やすく、黄色ブドウ球菌に対しての特異性も高まった








