「女医が教える 本当に気持ちの良いセックス」 | 信州の産婦人科医院から

「女医が教える 本当に気持ちの良いセックス」

ちょっと間が空いたのですが、次のご紹介がこちら。

シリーズ化されているのでワンセットで表示しておきますね。

 

題名も表紙もなかなか扇情的な・・・と思ってしましますが・・・。

しかしながら内容はキチンとしたもので、最初はそのギャップにちょっと驚きました。ちなみに著者の宋美玄先生を知ったのもこの本からです。

 

「性」というものは産婦人科をやっていると避けられない事柄ですが、やっぱり講義で教えてくれるとかそんなことは無いわけです。うちは産婦人科医であった父親が性教育にも熱心に取り組んでいたのでそういった資料も家にあったりして、中学生ぐらいの頃から性に関する情報には接することができましたが、やはり自分が医師になって他人に教えられるようなちゃんとした知識を身に付けているかというと、やはり質・量共にまったく不足していた、というのが実情でした。そんなときに「こんな本が出ましたよ」という情報をゲットし、興味を持ったので購入してみました。見た目はちょっとエッチ・・・ではありますが(タイトルや表紙は出版社が決めることが多い、というのは後に知りました)「内容はしっかりしている」という情報もありましたし、また女性からの視点で書かれているということにも興味を惹かれたのです。

 

読んでみると内容は確かにキチンとしていて、これは男女どちらにも読んでもらいたい本だな、と感じました。この本が成功したあとに雨後の竹の子のように「女医が教える○○」みたいな本が出ましたけど、やはりこのシリーズが一番バランスが良いように思います。

 

ということで、性に関する基本的な知識を身に付けたい方はまずはこの本を読まれるとよろしいかと思います。表紙やタイトルはちょっと恥ずかしいかもしれないですが、今はネットで購入できますしね。

 

ちなみにいわゆる「セックス指南本」みたいな物を期待すると「なんか違う」となりますので、その点はご了承を。でも、得に男性にとっては「セックスって何?」ということを理解するのに適した本ですから、真の意味で「良いセックス」を追求したいなら是非読んで欲しいですね。

 

 

 

 

 

あと、特に若年女性の性を取り上げた本として、もう古典と言ってもいいですがもう1冊紹介しておきます。これもやはり「性とは何か」ということを考えさせられた本でした。時代背景が違うところもありますが、本質的な部分は変わらないと思いますので、性を考える第一歩にしてもらえるといいな、と思います。