昨日に引き続き1999年の話です
いろいろ思い出してきたので書きたくなってきました
当時29歳・独身
今思うと、自分がかなり尖っていたことが可笑しい
両親からは、30歳までに結婚しないなら家から出ろ、と言われていた
自立するために資格を取って転職しようと、パソコンや簿記の勉強も頑張っていた頃だし
芝居やダンスも楽しくて充実していた
結婚には興味がなかった
キャリアウーマンとして生きよう
そう思っていたね
今、全然違うんですけど・・・
そんな1999年
尖っていたけれど、頑張っていたあの頃
私の心の宝となった言葉を頂いたのも1999年のこと
今日もどうでもいい話
1999年
私にとって今でも心の支えとなっている出来事があったので記しておきたい
それは、ある芝居に参加させて頂いた時のこと
初の完全なるアウェーの劇場
お客様の中に私を知る人は一人もいなかった
以前にも書いたと思うが
私は芝居をやって達成感を得たことはない
毎度毎度、終了後に落ち込む
特にその時は酷く落ち込んだ
私の出番の前の役者さんたちが、めっちゃウケていた
客席は大爆笑
私が出る幕は、ウケを狙うシーンではないので笑いが起こらないのは分かっていたのだけれど
やはり反応が薄い、というか、分かりにくかった
そうなると、やっぱりいつも以上に落ち込むよね~
そんな時に、お客さんのアンケートを全部読ませてもらった
その中のひとつに、ひとつだけだったんだけれど、私のことを名指しで書いてくれているアンケートがあった
お気に入りの役者さんを見つけました、と
観に来てよかった、と
もっといろいろ書いてあったんだけれど、要するに私のことを名指しで褒めてくださっていた
知り合いや友人が見に来てくれる舞台だったら、ちょと気を使って書いてくれているアンケートもあると思う
しかし、その時のお客様は知り合いゼロ
恐らく正直な思いを書いてくださったのだと思う
多くの出演者の中で私に目を留めてくださったのだと思う
初めて認めてもらえたと実感した瞬間だった
本当に嬉しかった
役者としてだけでなく、私という人間が認められたと思ったことが、それまで一度もなかったのよね
それまでも褒められたことはあっても、素直に受け取ることは出来なかった
あの人は私を励ますために言ってくれているだけだ
そう思って、褒められても喜べない自分がいつもいた
だけれど、その時だけは違ったんだよね
素直に受け取り、素直に喜んだ
このことを思い出すだけで今でも心が満たされるもん
どなかが書いてくださったか分からないけれど、本当にありがとう
そのことがあってから、人の舞台を観てアンケートがある時は、ちゃんと書くようにしている
そのひとつのアンケートで励まされる人もいるかもしれないからね
そして、知り合いであるならば、直接声をかけるようにしている
直接の知り合いでなくても、娘の友達とかでも、ひとことでも「良かったよ」って伝えるようにしている
随分前だけれど、娘の友だちが出ている舞台を観に行った
学校では大人しくて目立たない子が頑張って演技をしていたのを目にした
お世辞にも上手とは言えなかったけれど、一生懸命さが伝わってきた
帰り際、その子に「とても素敵だったよ。」と声をかけると、その子の目がとても輝いた
本当に嬉しそうに笑ってくれた
こっちまで嬉しくなったよ
良いことは伝えなきゃね
また話がズレました
もうひとつ1999年の嬉しかった話があるの
ついでに語らせてください
同じアウェーの舞台の時の話
同じ芝居に出ている役者さんのひとりから言われた言葉
それは今でも私の心をときめかせてくれる
それは・・・・
「Xファイルのスカリー役の人に似ているって言われませんか?」
知ってる? アメリカのドラマ「Xファイル」
FBI捜査官スカリー役のジリアン・アンダーソンさん
私よりひとつ年上
この左の美人さんだよ↓