子どもの頃は、「あれをしてはいけない」「これをしてはいけない」と、大人たちにたくさんの禁止事項を教えてもらう。
少し大きくなるにつれて、してはいけないこと、やったら喜ばれることを学んでいく。
そして、どんどんいろんな制限を自分で作っていく。
大人になると、チャレンジすることが億劫になったり、たくさん言い訳を作って、失敗することを避けようとする。
子どもの頃に自転車に乗る練習をするとき、何度もこけながら、ケガをしながら、バランス感を得ていく感覚。こけるのは痛いんだけど、できることが増えるのが楽しくて、おもしろくて仕方ない感覚。
そんな感覚を思い出すのが、一か月間のタイATTC(シヴァナンダヨガ上級者コース)で出会ったアイヴァン先生のクラスでした。
アイヴァン先生を日本に呼んで、日本の皆さんと共有したい。
タイの合宿中にそう思ったのが、今回のWSツアーを開催する一つの理由。
だけど、言うは易し、行うは難し。
大きなワークショップを開催したことはなかったし、海外から先生を呼ぶのも初めて。通訳するのも初めて。
合宿中に盛り上がった思いを形にしていくのは、決して簡単なことじゃなかった。
一番の敵は自分のマインド。
小さな障害が現れると、「あー、やっぱり無理かな」とすぐに諦めようとする自分が出てくる。
「ほんとにできるのかな」。恐怖心が、私の行動を制御する。
失敗したくない。
リスクをとりたくない。
格好悪い自分を見せたくない。
外面を取り繕うとする自分のマインドがいつも邪魔をして、決心することを阻もうとする。
心が外側に向いていて、自分を信頼してあげることができない。
今回のワークショップ中、アイヴァン先生から繰り返しあったヨガマットと人生の話。
「人生の中で何か変化を起こそうと思うと大変だけど、ヨガマットの上の小さな変化なら簡単にできる」
タイの合宿中にマットの上や生活を通じて学んだことを、実際に日本というリアルな生活の場で行動に起こしたかったのが、ワークショップ開催のもう一つの理由でした。
決心をしてしまえば、たくさんの人が協力してくれて、どんどん事が進んでいった。もちろん障害もあったけど、もう走り出しちゃったから、進むしかなかった。
そんなこんなで、あっという間にワークショップが過ぎ去った。
楽しくて、楽しくて、仕方なかった12日間。
私のエゴにアイヴァン先生を含め、たくさんの皆さんを巻き込んでしまいました。
だけど、アンケートを見てみると、みんな120%のことを吸収してくださったり、楽しんでくださったり、そんな反応が本当にうれしくて、うれしくて仕方がない。
これからもヨーガを通じて皆さんと充実感を共有していきたいな!
また私のエゴがむくむくと生まれてきます。
そして、自分のマインドを乗り越えていくこと。
これからも毎日が挑戦だと思っています。
終わりは、何かのはじまり。
破壊は、創造のはじまり。
ワークショップを通じて学んだことを、また皆さんと共有できますように。
Om Shanti, Shanti, Shantih.
(Photo by Naoya)