オーストラリアで西オーストラリア州に次いで2番目に大きい州・クイーンズランド州。その州都ブリスベンから電車で約1時間半北に上った街Beerwahにある5.5haのオーガニックイチゴ農場に二週間滞在しました。
オーガニック農場で働きたい人が農場主とコンタクトを取り、労働力と引き換えに食事と宿泊所を提供するWWOOF(Willing Workers On Organic Farms)制度を利用。この制度において基本的に金銭取引は発生しません。WWOOFはオーストラリアではかなり一般的に行われていますが、日本を含め、その他諸国でも利用されています(WWOOFについては後述します)。
農場の設立は2002年。農家夫婦は以前ビクトリア州のメルボルンに在住していました。それぞれ本屋と卸業を営んでいましたが、子どもが生まれたことをきっかけに都市を離れてオーガニック農場を経営することを決心したそう。
イチゴの品質を安定させるために欠かせない投資が土壌分析。分析を行う研究所に定期的に土壌サンプルを送り、栄養価等の数値を調査。調査結果を基によりよい栽培方法を探っていきます。最近ではイチゴの葉の分析調査も行っているとのことでした。
二年の転換期間を経て有機認証も取得。以前はオーストラリア最大規模の有機認証団体ACOと契約していましたが、現在はコストが割安なAUS-QULに変更したそうです。
販売ルートは主にオーガニック専門卸業者、ファーマーズマーケット、インターネット販売。その他、さまざまな野菜や果物等を箱詰めにして届ける宅配業も行い、農場で収穫できないものは他農家から購入してパッキングしていました。商品は日本と同様、健康志向の消費者や小さな子どものいる家庭を中心に購入されているそうです。
元々農家夫婦がいたメルボルンでは教育水準、平均所得とも高いにもかかわらず、日々の食費にあまりお金をかけない人も多いとか。健康ブームの影響でエクササイズやランニング等を行う半面、食事はファーストフードや外食が多いという点で日本の都会のライフスタイルと共通するものがありそうです。



