つくづく不思議だ。
飼い主に対してツンデレする意味が分からない。
そんなわたしの疑問をよそに、
トラニャはまいにちツンデレ行動を繰り返す。
わたしに甘えたくてたまらないのに、
そうじゃないふりをしようとする。
甘えたいのがミエミエだから、
おいでと膝を叩くと、
トラニャはぎくりとする。
それがありありと顔に出る。
この表情、なんとかカメラに収めたいと
いつも思っているがムリだ。
カメラを取り出すヒマはない。
たまたまカメラを持っていても、
動きがちょこまか速いので
捉えられない。
実にもう、ありありと驚きが顔に出る。
--な、なんでお膝に乗りたいと分かったのニャ?
まさしくそう思っている顔だ。
たぶん信じてもらえないだろう。
わたしも、目の前で起きなければ信じられないことだ。
犬猫に対し、自分の思い入れを投影している人は多い。
それはそれでほほえましいし好きだが、
トラニャのこの顔については、
そういうレベルを超えてはっきりと分かるのだ。
トラニャの表情をうまく撮れた例はほとんどないが、
この不機嫌な表情はましなほうだ。
この顔は、飼い主の思い入れで不機嫌そうに
見えているのとは違うと
分かってもらえるんじゃないだろうか。
これと同じレベルで、
トラニャは日々気持ちを顔に表している。
トラニャがひざに乗って甘えたがっているのは
すぐに分かる。
ホニャホニャ鳴きながら、
椅子に座るわたしの
周りをぐるぐる回るからだ。
これでばれないつもりなのが不思議、というか
あさはかというか---
鳴いてないでさっさとひざに乗ってこいよ、
夜遅いと近所迷惑だ。
でも、まぁ、それでいいんだろう。
それがトラニャだ。
ツンデレはトラニャが元気な証拠だ。
出張で留守した後とか、妙に素直だったりすると
心配になる。