人が病気になると猫は(1) | いきなり猫三匹と暮らす

いきなり猫三匹と暮らす

突如襲来した怪生物と犬好きのハートフルコメディ

突然、気分が悪くなった。

思えば予兆はあった。
朝から食欲がなく、夜になっても食べずにいた。
午後からもう熱っぽかったような気もする。

ぐったりベッドで横になって、
しばらくすると吐き気で目が覚めた。

起ち上がると頭がくらくらしたが、
よろめきながらトイレに駆け込んだ。
ギリギリ間にあった。

激しく嘔吐。
何も食べてないから胃液しかでない。
胃の中に液体すらなくなっても、
胃が激しく動いて吐き出そうとする。
もう何もないのに。

力なく体を回して便座に腰をかけた。
足が震える。
下痢でもあった。
こちらもほとんど出ないが。

しばらくじっとして、めまいが収まるのを待った。
少しましになったので、トイレを出て
ベッドに向かうが、まっすぐに歩けない。

洗面器を用意しておきたいと思ったが、
そんな余裕はとても無かった。

ベッドに倒れ込んでしばらく横になるが眠れない。
体が熱い。
汗がじっとり出る。
扇風機の風を体に当てようとするとするが、
うまく動かせない。

また激しい吐き気が襲ってきた。
ダメだ、こんどは立てない。

洗面器は持って来れなかったが、
くずかごがあるはず--

だめだ、どこにあるか分からない。
(後で見ると、目の前にあった)

諦めてベッドの横に吐く。
まだ液体が少しでも出るのに驚いた。

しばらく横になって苦痛に耐えた。

--猫にエサを出しておこう

何とか起ち上がって、ふらつきながら、
ドライフードを皿に山盛りにして出した。
次いつ出せるか分からない。
猫缶を開ける力はなかった。

夕食はもう出した後だったし、
肉がなかったので猫は来なかった。

ようやくベッドに倒れ込むと、
トラ猫トラニャが近づいてきた。

(続く)