突然、気分が悪くなった。
思えば予兆はあった。
朝から食欲がなく、夜になっても食べずにいた。
午後からもう熱っぽかったような気もする。
ぐったりベッドで横になって、
しばらくすると吐き気で目が覚めた。
起ち上がると頭がくらくらしたが、
よろめきながらトイレに駆け込んだ。
ギリギリ間にあった。
激しく嘔吐。
何も食べてないから胃液しかでない。
胃の中に液体すらなくなっても、
胃が激しく動いて吐き出そうとする。
もう何もないのに。
力なく体を回して便座に腰をかけた。
足が震える。
下痢でもあった。
こちらもほとんど出ないが。
しばらくじっとして、めまいが収まるのを待った。
少しましになったので、トイレを出て
ベッドに向かうが、まっすぐに歩けない。
洗面器を用意しておきたいと思ったが、
そんな余裕はとても無かった。
ベッドに倒れ込んでしばらく横になるが眠れない。
体が熱い。
汗がじっとり出る。
扇風機の風を体に当てようとするとするが、
うまく動かせない。
また激しい吐き気が襲ってきた。
ダメだ、こんどは立てない。
洗面器は持って来れなかったが、
くずかごがあるはず--
だめだ、どこにあるか分からない。
(後で見ると、目の前にあった)
諦めてベッドの横に吐く。
まだ液体が少しでも出るのに驚いた。
しばらく横になって苦痛に耐えた。
--猫にエサを出しておこう
何とか起ち上がって、ふらつきながら、
ドライフードを皿に山盛りにして出した。
次いつ出せるか分からない。
猫缶を開ける力はなかった。
夕食はもう出した後だったし、
肉がなかったので猫は来なかった。
ようやくベッドに倒れ込むと、
トラ猫トラニャが近づいてきた。
(続く)