シャムは食いものには並はずれて敏感だった。
わたしが台所に立つと、いつのまにか側に来て
ちょこんと座っている。
期待に満ちたまなざしでわたしを見上げる。
いい匂いがするようになると、ほかの二匹も来る
けれど、無視しているとすぐに興味をなくして
去っていく。
でも、シャムはいつまでもちょこんと座っている。
三度のご飯で、食べ終わるのがいちばん遅い。
そして、いったん食べ終わってから、
他の猫の食べ残しをねらってまたエサ場に行く。
お腹がすくと大騒ぎする。
めったなことで諦めない。
そして、ほとんど運動しない。
ほかの二匹はおっかけっこをしたりするのだが、
シャムだけは、ぐぅぐぅ眠ってばかりいる。
いやしいから太る。
動かないから太る。
‥‥なんだか自分に返ってくることばだけど。