中日、オリックス、楽天と三球団を渡り歩き、2回ホームラン王になった事がある山崎武司氏やけど、その内の1回は巨人、メジャーで活躍した松井秀喜と争った末に獲得したタイトルだというのを、このブログを見ている方はご存知でしょうか?
まぁ、この話だけを聞けば
「あの松井を押さえてホームラン王になるなんて、山崎武司凄い!」
ってなるんでしょうが、実態は山崎が当時在籍していた中日が、4連続敬遠で松井と勝負しないなど、どこか後ろめたい感じのあるホームラン王でした。
さて、こんな風に書くと俺が山崎武司氏をただ貶めているだけみたいなので補足させてもらうが、これは当時の中日監督。
星野仙一が述べているように、松井が敬遠される前に山崎を上回るホームラン数を記録していればいい話。
当の山崎も後に楽天で二冠王に輝くなど、その実力は折り紙つきで、仮に当時の中日が松井と勝負をしても、松井はホームラン王にはなれなかったかもしれません。
けどね……、うん。
敬遠の末にとった、このホームラン王。
なんか、釈然としないモノがあるんですよね(汗)
確かにホームラン王ではあるんやけど、実力だけでとったタイトルやなく、あらゆる手段を講じてとったタイトルやからなのかな?
どこか、後ろめたく感じるのよね。
けど、こんな話は時間が経てば風化していくモノ。
松井と山崎とのホームラン王争いから、18年。
当時の実態なんか徐々に忘れ去られていき、いずれは
「山崎は、あの松井を押さえてホームラン王になった男」
という評判だけが独り歩きしていく事でしょう。
つまり、何が言いたいのかと言えば、残るのは実態やなく、常に数字やという事。
これからプロ野球に興味を持つ若い世代は、数字という記録から当時のプロ野球の実態を読み取ろうとするから、敬遠があったなんて話は俺らオッサンから聞かなければ、まず知り得ない話。
結果、山崎は球史に残る名選手。
松井を2位に押さえてホームラン王になった、っていう事実だけが残っちゃう訳なんですな。
さて、この数字の魔力を知っている人があまりに多いからかな?
世間では、プロ野球に限らず数字のみを追った行為が頻発しておりますなー。
ほんで、その数字のみを追った行為が最も顕著に行われているのが、J-POP界ではないかと、個人的には思っております。
さて、それ。
つい、最近にもありましたよね。
はい、これでJ-POPファンはピンっときたハズ。
そうです。
ミスチル対Sexy Zoneの、オリコンにおける売り上げ対決ですよ!!
えー、ここでJ-POPの現状に詳しくない人に、ちょこっと説明させていただきます。
90年代からB'zと共に、20年近くJ-POPのトップを走ってきたミスチル。
そのミスチルが、先日久方ぶりにシングルCDを発売いたしました。
なんでも、シングル発売は「祈り ~涙の軌道」以来、2年7ヶ月ぶりやとか。
やれやれ、1ファンから言わせてもらえば、えらい長く待たされたモンです。
さて、そんなミスチルですが、実は94年の「イノセントワールド」から、出したシングル全てが初登場1位という、怪物的な記録を持つバンド。
今作「足音 ~Be Strong」も、当然初登場1位になるモノと思われていました。
しかぁし、そんなモンスターバンド、ミスチルに挑戦状を叩きつけたのが、ジャニーズ新進気鋭のグループ。
Sexy Zone!!
「ミスチルのCD発売日に、セクゾもCD発売をぶつけてくるだと?」
この出来事に、ミスチルファンはちょい危機感を覚えました。
なんせ、Sexy Zoneといえば、嵐、関ジャニ、キスマイ、に続けとばかりにジャニーズが力を入れているグループ。
ほんで、最近ちょっとゴタゴタがあったからか、ファンを繋ぎ止める為にあらゆる手段を講じてCD売り上げの数字を上げようと、周囲の大人が必死になって動いとるんですわ。
で、ミスチルファンのその危機感。
悲しくも的中。
なんと、Sexy Zone。
とんでもない“複数売り”で、ミスチルに勝負を挑むという暴挙に出やがる始末!!
えー、これはネットで調べたんですが、なんでも今回のSexy ZoneのCDは、初回限定盤が4種。
ほんで、通常盤にSexy Zone Shop盤が3種。
あと、ミュージックカード12種の、計20種で発売されたとか。
すげえな、こんな複数売り。
前代未聞やろ(笑)
ちなみに、このミュージックカードっていうのが、またクセモノで
「スマートフォン、またはPCにてカードに記載された楽曲をダウンロードすることができるカード。
カードに記載されているPINコードを、専用入力フォームに入力するとすぐに楽曲をダウンロードすることができる」
っていう、シロモノやとか。
つまり、「CD」やないのよねー。
ほんで、値段もシングルCDに比べて
300円と安価。
けど、このカードも何故か「CD」として、オリコンでは計上されます。
っていうか、こんなカードが12種も発売されたら、ファンとしては当然コンプリートしたくなるやろ!
ほんで、初回盤もDVDがついてる、って話やしオリキ(追っかけに「力(リキ)」が入ってる人)からすれば、是非とも購入せねばならないアイテム。
多分、正攻法ではミスチルには勝てない、と思った結果、こういう策を講じてきたと思うんですが、俺を始めとするミスチルファンからすれば、この上なく迷惑な話。
ミスチルの、オリコン初登場1位記録が途絶えるかもしれない……。
はい、CD発売日が近付くにつれ、そんな不安がミスチルファンである俺の頭の中をよぎるようになりましたよ。
で、迎えたCD発売日当日。
俺ら夫婦、TSUTAYAで予約した「足音」を購入すると、翌日ネットにて発表されたデイリーランキングを、恐る恐る見てみました。
すると……。
はぁーーーー。
(ため息)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Sexy Zone「君にHITOMEBORE」
298744枚
Mr.Children「足音 ~Be Strong」
49940枚
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
無理ぃー!!
このCD不況のご時世に「30万枚」とか、複数売りしない限り無理ぃー!!
はい、という訳でこの時点で、ミスチルの初登場1位記録が途絶える事は決定的となってしまったのです。
うぅ、無念じゃ。
しかし、シングルCDという楽曲を販売する形態が、前時代的なモノという事も、この時点で改めて気付きましたよ。
だって、考えてもみて下さいよ。
CMやドラマのタイアップ。
ほんで、友達が歌ったカラオケでちょっといいな、って思った曲があったら、皆さんどうしますか?
大抵はダウンロードという手段でその曲を入手するでしょ?
シングルCDなんざ購入はおろか、レンタルすら最近は皆さん、してへんのちゃいますか?
まぁ、シングルCDって販売形態が前時代的、っていうのをもっと知りたかったら、TSUTAYA等大手CDショップに行ってみてくらさい。
90年代のように輝けるスペースを取られてなく、隅っこの方でこじんまりと陳列されてますから、シングルCD(泣)
やから、擁護する訳やないけど、今回のSexy Zone。
ほんで、昨今のAKB48なんかは、ある意味、時代に即した売り方なのよね。
(認めたくはないけど 汗)
さて、ここでちょいと話を戻しますが、Sexy Zone。
真っ向勝負、してほしかったなぁ~(汗)
というのも、Sexy Zoneのシングル。
その初動売り上げ、こんな感じなのよ。
( - 3-)ノ
↓↓
ちなみに、今回発売されたミスチルの「足音」の初動売り上げは、約12万枚。
これやったら、とんでもない複数売りしなくても、結構ええ勝負したんちゃうの?
まぁ、ともあれ。
これでSexy Zoneには、一つの勲章がつきましたよ。
「20年近く続いてきたMr.Childrenの初登場1位記録を止めた、アイドルグループ」
ってね。
冒頭に述べた、山崎のホームラン王と一緒ですね。
こういった複数売りがあった、という事はいずれ忘れ去られていき、Sexy Zoneがミスチルに「勝った」という事実だけが残ってしまうんですよ。
翻ってミスチルですが、こちらも長年苦楽を共にしてきたプロデューサー。
小林武史氏から離れ、初のセルフプロデュースとなったシングルやったんですが、全盛期の売り上げからすれば、物足りない数字。
なんせ、かつては一週間で120万枚売り上げたバンドですからね。
いくら、CD不況とはいえ、全盛期の1/10とは悲しすぎるでしょ(汗)
ミスチルよ、もっと頑張らんかい!!
老け込むには、まだまだ早いやろ!!
つーか、コバタケ(小林武史の略称)が抜けて、この体たらくやったら、
「やっぱり、コバタケがいないとダメだ……」
って、世間に思われるやろが!
こんな画像みたいにね。
↓↓
……まぁ、これはタチの悪い冗談やとして、ミスチルには次こそリベンジしてもらいたいモノですな。
このままじゃ、我々ファンもなんか釈然としませんから(汗)
さてさて、今日もこんな長いブログにお付き合いいただき、ありがとーございます。
また、会いましょう。
アディダス。
( - 3-)ノ
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