せっかく作るなら,できるだけきれいな結晶を作りたい。

ということで,条件をいろいろ考えてみました。

まずは素材から。

結晶づくり(1)では焼きミョウバンを使いましたが

12水和物の試薬を購入しました¥

 

 

綺麗な結晶を作るために必要なのが温度管理。

ミョウバンは60℃を超えたあたりから急激に

よく溶けるようになります。

 

ですので形はともかく大きい結晶が欲しい!

という場合は高い温度の水にミョウバンを溶けきれなく

なるまで加え,(=飽和水溶液)

これに種結晶を吊るして,ゆっくり温度を下げます。

追記①;高い温度の溶液を使う場合は,ガラスなど耐熱性のある器を使います。

プラスチック容器を使うときは容器の耐熱温度に注意してください。

特にペットボトルは耐熱温度が低いので,

温度が高い溶液(50℃以上)を入れると穴が開くことがあります。

 

逆に緩やかに溶ける量が変わる温度からスタートして

ゆ~っくり温度を下げればきれいな結晶ができるということになります。

今回は

1.50℃の飽和水溶液(水100gにミョウバン(12水和物)30g)を作る。

2.45℃まで温度を下げる。(過飽和)

3.不純物が入らないように上澄みのみ容器に入れる。

4.種結晶を吊るす

5.保温材にくるんでゆ~っくり冷やす。

6.冷蔵庫で水を蒸発させ,溶液を足しながら育成

という順序で作っています。

1~2センチくらいの大きさまでは綺麗に育つのですが…

八面体の辺が欠けた形になります。

大きくなってくると,育たない面が出てきてしまいます。

これは1か月で4㎝まで育てたもの。

こちら側からはなかなか綺麗ですがうーん

後ろが全然育ってないぼけーまだまだ修行が必要です。

 

クリップ豆知識「ミョウバンについて」クリップ

ミョウバンというのは特定の物質をさすわけではなく,ある特徴をもった

物質の総称です。

カリミョウバンの化学式は

この「アルミニウム」のところは3価のイオンになる「鉄」,「クロム」

「カリウム」のところは1価のイオンになる「アンモ二ウム」「ナトリウム」

などが入ります。

 

クロムや銅の水溶液は家庭では扱うことはできませんが

硫酸カリウムクロム(III)は濃い紫で,とっても綺麗です。

↑追記②;このように書きましたがクロムミョウバンを入手して,

結晶づくりにチャレンジしています。

https://ameblo.jp/sunboku117/entry-12630397024.html