今回は、コンサルティングを行っていく上で受ける側がどのような状態であるべきかをお伝えします。

 

コンサルティングという仕事をしているとよく起こるのが「コンサルタントに丸投げしようとする」という行為です。

 

コンサルティングサービスの内容にもよりますが、コンサルタントはあくまでサポートをする立場の第3者です。

 

実際に実行するのはその会社であり、率先すべきなのは経営者やその立場相応の人(店舗の責任者や部門責任者など)になります。

 

今回はこの経営者側が本気になることが重要だという点についてです。

 

 

 

 

■コンサルタントに丸投げするとは・・・

実際に経営に携わっている方であれば、自分の会社のことを四六時中考えていることでしょう。

 

私自身も同じで、頭から離れることはありません。

 

そんな方からすると思いもよらないかもしれませんが、現場に入って行うタイプのコンサルティングサービスほど全てを丸投げしようとする経営者が一定数存在します。

 

ビジョンの共有・従業員とのコミュニケーション・営業活動などなど。

 

コンサルタントはサポートを行うためある程度はこれらのことも行いますが、最終的に行うのは経営者自身です。

 

ビジョンが伝わりやすいように色々なアイデアや仕組みをコンサルタントも一緒に考えてくれるかもしれませんが、実際に伝えるのは経営者の方です。

 

営業の仕組みづくりをサポートしてくれるコンサルタントの方もいるでしょう。しかし、最終的にどんどん売り込みをするのは経営者やその会社の方です。

 

コンサルタントと現場の距離が近いほど、コンサルタントに丸投げをしようとする方がいます。

 

 

 

■人任せにしてもうまくいかない

当然ですが、丸投げにしても良い結果は出ません。

 

コンサルタントがビジョンを代わりに伝えたとしても、経営者の方がしっかり伝えないと響きません。

 

その他のことを経営者や責任者が率先して動かないと進んでいきません。

 

コンサルタントは、第3者としてあなたの思考の幅を広げてくれたり、考えをまとめてくれたり、経営をサポートしてくれる専門家です。

 

丸投げするのであれば、「代行業者」になります。

 

そもそも経営者が本気で動いていないのだから、周りの関係者(取引先・従業員・お客様など)に本気で響くはずがありません。

 

まずは経営者自身が、「自分が全責任を持ってこの事業を成功させるんだ!」と思うことが重要です。

 

 

 

 

■私の失敗例

丸投げしてはいけないと言っていますが、私自身が犯してしまった失敗をご紹介します。
 
コンサルタントとして開業をしたばかりの時に、すぐに契約をしてくれた方がいました。
 
その会社の経営者の方は新しい事業を行いたいのでコンサルタントとして手伝って欲しいと言ってくださり、お仕事を一緒にすることになりました。
 
毎週打ち合わせを重ねて、やるべきことをまとめて、締め切りを作って、良い打ち合わせが数ヶ月続きました。
 
しかし、数ヶ月後にどんどん現れてきたのは、そのお客様が打ち合わせをする以外何もしないということ。
 
「忙しかったんですね。では締め切りをここにして、この部分はこちらでやります」ということを繰り返し始めました。
 
最終的には、商品づくり・プレゼン・営業など全てを私がやるような話に・・・
 
これはおかしいという話をすると「代行業者ではないの?」とのこと。
 
ここで初めて自分がコンサルティングサービスの内容をはじめに詳細に伝えていなかったことを思い出しました。
 
コンサルティングという業種は中小企業には広まっているとは言えません。
 
そうなると、コンサルティングの定義や内容に齟齬が生まれるのは当然です。
 
その当時は、仕事が欲しかったこともありしっかりとコンサルティングサービスとして行うことを説明しきれていませんでした。
 
また相手が忙しそうだと勝手に判断し、代行のようなことを進んでやってしまったことも間違いでした。
 
やるにしても代行であってコンサルティングではないということを明確にしておくべきでした。
 
それからというもの、契約前にしっかりとやるべきこととやらないことを明確にし、契約後に代行をする場合には相場の料金で提示をするように変更をしました。
 
最初に受けたこの契約は結果的には、失敗に終わってしまいました。
 
経営者の方が自分でやると本気で思えていない事業がうまくいくはずがありません。
 
またその点をしっかり伝えることができなかった私の未熟さにも責任があります。
 
 
コンサルタントはあくまで相談者です。
 
提供する側も、提供される側もしっかりと認識をするようにしましょう。