「会議を行っていきましょう」

 

このようにアドバイスをすると多くの方が「会議?」と嫌な顔をします。

 

会議は無駄なものという認識が非常に強く、会議に抵抗がある方は経営者にも従業員の方にも多いでしょう。

 

しかし、会社を経営していくためには会議は必要不可欠です。

 

 

組織の定義

組織とは何でしょうか?

 

組織にも定義があります。

 

組織は以下の3つを満たす2人以上の集まりと定義することができます。

 

①共通の目的・目標

②協働する意思

③コミュニケーション

 

これら3つを満たしているのが組織と言えます。

 

会社は組織として機能する必要があり、これらのいずれかがないと機能不全を起こします。

 

共通の目的や目標がないとそもそも何のための集まりかわかりません。

 

売上を上げるため、という目標があるじゃないかと言われそうですが、数字だけで満足のいく目標となるでしょうか?

 

会社の存在意義や理想像が明確にあり、それらを実現するために数字があるので目標として機能するのです。

 

 

また一緒に働いていこうという意思がなければ機能しません。

 

誰しもが自分だけのやり方で勝手に仕事を進めていると会社はまとまらなくなります。

 

 

最後にどんなにいい目標があり、やる気があっても、お互いで情報をやり取りするためのコミュニケーションの場がないと機能しません。

 

 

多くの業績不振になっている会社はこれらの3つのいずれか、または全部に問題があることが多く、これらの3つに対して丁寧に対応をしていくことによって業績が改善されていきます。

 

日本を代表するソニーが復活していますが、元社長の平井氏の著書「ソニー再生」を読むとまさにこの3つに対して手を加えていることがわかります。

 

 

 

会議は組織の定義である3つを満たすことができる

会議はこれらの3つをしっかり満たすために必要です。

 
会議で目標(経営計画だけでなくビジョンや経営理念なども)を共有し、社員の意見を聞き自発性を高め、しっかり話し合いをすることによって強い組織を作っていくことができます。

 

多くの中小企業では、会議を行っていないためこれらが実現できていません。

 

従業員の方たちは、以下のようなことを思っています。

 

 

「会社がどこに向かいたいのかわからないから日々の仕事以外で何をすべきかわからない」

 

「この会社は社長がやることを全部決めるのだから、黙って言うことを聞いていればいい」

 

「意見を言ってもどうせ聞いてもらえない」

 

 

こうなってくると強い組織にはならない上に、社長は大忙しです。

 

 

「なぜうちの社員は日々の仕事以外何もしないんだ!」

 

「なぜこんなにやる気がないんだ!」

 

「なぜこちらの事情をわかってくれないんだ!」

 

 

多くの社長はこのように思っているでしょう。

 

組織の3つの定義を満たすように動いていないから当然の結果なのです。

 

 

 

会議をうまく進行する3つのポイント

「会議をやればいいと言われても進め方がわからない」という方も多いでしょう。
 
事前に内容を連携しておくとか、スタンディングミーティングにするとかなどのテクニックは置いておいて3つのポイントをお伝えします。
 
 

①まずは情報の伝達から

会議というと「意見を言ってください」とはじめてしまいがちですが、会議にあまり参加をしたことがない人はこのような時に何も言えません。
まずは情報を伝える場として会議を開き、徐々に質を高めていきましょう。
 

②心理的安全性を意識する

心理的安全性とはハーバード大学のエドモンド教授が提唱している内容で、「安心で、安全で、前向きな環境が組織の成長を促す」というのが主題です。
 
会議で発言ができないとか、参加に積極的でない理由には、「馬鹿なことを言うと叩かれる」「どうせ否定される」「マイナス評価がついたら困る」など、会議の場が心理的に危険な場であると思っているからです。
 
中小企業で多いのは、社長が「なんでもいいから意見を言ってくれ」と言ったので、実際に意見を言ったら「何を馬鹿なことを言っているんだ!」と叩かれてしまったというケースです。
 
このようなことが続くと誰も意見を言わなくなります。
 
「言い損」になってしまうので、会議として機能しなくなります。
 
 

③数字を共通言語にする

会議では、声の大きな人や、実績値の高い人が意見をいいがちです。
 
仮に間違っている意見でも「あの人が言っているなら・・・」となってしまい、そのまま話が進んでしまうことがあります。
 
会議では、その議題にあったデータをしっかり用意して取り組むことが必要です。
 
その人の経験から意見を言うのではなく、数字から意見を言うのようにする形を作っていくのです。
 
実際には数字の活用はすぐにはできません。
 
中小企業では、「会議の定着⇒数字の集計⇒数字の活用」という流れで進めて行かないといけません。
 
会議の定着までは情報の伝達、数字の集計までは今あるデータなどから感想を言ってもらう、という形で進めて行く必要があります。
 

 

 

まずは会議の必要性をしっかり理解することからはじめていきましょう。