宇治市文化センター小ホール

石上真由子ヴァイオリンリサイタル

ピアノは法貴彩子


一曲めの小品クロールのバンジョーとフィドルは初めて聴いたがピチカートをバンジョーの奏法に見立てた面白い曲だった。


前回京都府民アルティではトーク無しだったが今回はトーク多めで曲解説も丁寧にしてくれていました。

ファリャのスペイン舞曲クライスラー編曲はピアノが大変な曲で中々やってくれない?みたいだそうです。


クララの作品の話の中で、ピアニストがソロで弾く時に暗譜で弾く事が多いのはクララが始めた悪しき習慣😅という事を話されてました。


幸田延のヴァイオリンソナタは日本人が初めて書いたソナタ形式の曲で、ソナタ形式とは何ぞや、ロンド形式とは何ぞやという話もありました。


後半の5番春も楽章毎に切って演奏し、演奏前に解説を入れるという親切な形式でした。

ハイドンやモーツァルトの時代はピアノとヴァイオリンのためのソナタはピアノが主体でヴァイオリンは装飾みたいなものだったのを、ベートーヴェンがこの5番からピアノとヴァイオリンが対等なモノにしていったという事を強調されてました。


石上真由子さんはお話が上手でお話多めでも全然ダレない面白いリサイタルでした。

聡明さが大きく滲み出る才媛ですね。


そして又来年もこのホールでのリサイタルの開催が決まったそうです、楽しみですね。


アンコールはクライスラーの「美しきロスマリン」

でした。











前半は御髪(おぐし)と同じグリーンのドレスでした👗