宗次ホール

上村文乃さんのチェロリサイタル


バッハの無伴奏チェロ組曲の第1、2、3番をモダンチェロとバロックチェロで演奏し聴き比べをする趣向のプログラム。


前半はモダンチェロで1、2、3番の順で演奏。


ただでさえ響きの良いホールに凄い音量で響いていた。

響きが教会の中で聴いている様でもあり、バッハの無伴奏に相応しい演奏だった。


後半は逆に3、2、1番の順で演奏。


文乃さんはモダンチェロの時はエンドピンを結構長めに伸ばしているので、そっくり返り気味に演奏される。


それに対して古楽器の時はエンドピンが無く足でチェロを挟んで演奏するので、チェロの位置が低めで姿勢も真っ直ぐで右腕も下げ加減で弾く感じです。


そしてバロックチェロの演奏が始まって気付いたのは音量が明らかに少なかった事です。

弦の素材も違うし仕方ないんでしょうが、こんなに違うものなのかと初めて気付きました。

バロックチェロは今までに聴いた事はあるのですが、今回聴き比べてみてみるまで、こんなに違うとは分かりませんでした。


でも聴き進むにつれて慣れてきたのか、古楽器の音色を楽しめる様になってきました。


文乃さんは結構ブレスの音が激しいので、モダンチェロの時はそれ程気にならなかったのですが、音量の小さいバロックだと割と聞こえたかな。


どちらが良い悪いという事は無いですが、私はモダン楽器の方が音が綺麗に響いていて良いかなと思いました。

本来バッハの時代の古楽器の方が合うんでしょうが、今日はそう思いました。

 

アンコールは文乃さんが「バロックとモダンとどちらがいいですか?」と聞くと後ろの席から「両方!」という声があり


まずバロックチェロで、バロック調の即興曲(古典風即興)


次はモダンチェロでカサドの無伴奏チェロ曲 第3楽章


終わったら16時半を超えていて、大熱演のリサイタルでした!


サイン会では昔、文乃さんが大学を卒業される頃に京都で横山幸雄さん、松田理奈さんとトリオの演奏された時以来のサイン会です、と言ったら、そんな前から聴いて下さってありがとうと言われました。