前売りは完売で関係者席を若干数解放して当日券販売というとこで、当日券を購入。
林そよかさんがこの定期のために依頼され木嶋真優さんに献呈という形に。
木嶋さんと何度も打ち合わせして書き直したが、藤岡さんのダメ出しで第2楽章はボツにされ、全書き直ししたそう。
当日のプレトークで藤岡さんのお話によると
バランス的に元の第2楽章は合わないので、書き直してもらう事になったが、後でよくよく聴くと元の第2楽章はすごい名曲である事が分かった。
今日の初演が成功して、またヴァイオリン協奏曲第2番を作る時にこの第2楽章を使って作って欲しい。
定期以外で林さんへの委嘱でアイリッシュハープ協奏曲を演奏した事はあるが、定期でやるのは初めてで大きな事だとおっしゃってた。
不協和音だらけの現代曲は苦手だけど、こちらはとても聴きやすい良い曲だったがヴァイオリンが主題を聞かせてくれる所がもっとあれば良いなとは思った。
第2楽章はとてもロマンチックで全楽章の中でのバランス的にも良かった。
逆に元の2楽章だったらどうだったのかという興味も大きくなったが。
木嶋さんは限られた時間の中できっちり暗譜してリハにも臨み林さんへの最大限の尊敬の気持ちを持って取り組んだそうだ。
素晴らしい演奏で、ストラディバリウスの音色を響かせていた。
藤岡さんの表現通り鬼気迫る演奏、熱演だった!
林さんも舞台に呼ばれて涙を流しながらの登壇。
何度もカーテンコールを繰り返しの惜しまない拍手で讃えられていた👏
後半のマーラー1番は初演から暫くは演奏される機会が少なかったそうで、理由は奇妙に聞こえる3楽章のせいだったそう。
幼い頃父親に虐待されていた母親を見るのが悲しくて家を飛び出した時街に流れていた民謡の明るいメロディを引用していて、自分は悲しいのに何で街には明るい曲が流れているんだという心の中を表した曲だが、当時の観客には交響曲の中に何で安っぽい民謡が取り入れられているんだという事で受け入れられなかったと前述のプレトークで藤岡マエストロが説明されていた。
1番を聴くのは10年ほど前に一度だけだが、その時は何も知らなかったが、改めて3楽章を聴くととても興味深く聴くことが出来た。
いてました
4楽章のフィナーレでホルン全員とトランペット、トロンボーンが立ち上がって演奏する所はおおっと思った(素人目線)
先日ヒビキミュージックサロンリーブスでブラームスのソナタ1番を聴かせてもらった柏山七海さん、第2ヴァイオリンの三列目に居てました🎻