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9.9 祝島事件

9/9 20:28「緊急報告! 中国電力が埋立て工事を深夜に強行!上関原発建設予定地の海域埋立て工事ですが、中国電力は危険を顧みず、深夜に作業を再開しようとしているようです」
というtweetを見る。

中国電力が協定を無視し深夜作業に着手しようとした。夜間に海上工事をする場合は事前に山口県に申請して許可を取らなくてはならないはず。中電の台船が今晩祝島との約束を破って夜間工事をするなら、その責任は山口県にもある。

中国電力は夜中に台船を動かして田ノ浦に係留するつもりか?埋め立て用のコンクリートブロックを夜陰に乗じて放り込むのか?
これは昼間だと映像に映されてしまうからだろう。
施行強行という既成事実を作ればみんなが諦めるとでも思っているのか。

こんな企業に、原発のような危険な施設を扱わせるということ自体が滅茶苦茶。


島に誇りを持って生き、反対だけでなく原子力を極力使わない生活を実践している祝島の方々は、本当尊敬に値する。彼等はお金の為でもなく、豊かな老後の為でもなく、ただ自然を守る為に。

権力者の強欲だけで、祝島の方々の未来と、縄文時代から続く日本の自然遺産を奪うことはしてはいけないと思う。

原発建設は、電力会社の方針ではなく国家の方針だ。
「原子力立国政策」のこうした卑劣なやり方。これは、大企業と国家権力が、小規模の集落を如何様にも蹂躙できる、現在の日本という国家の在り方を示している。 今、祝島で起きていることは、日本人と識別されている人全てにとって、無関係ではあり得ない。

この権力に対して我々は、地域を分断され、身体をはった阻止行動をせざるを得ない状況へと追いやられている。

私が言ってることは偏りがあるかもしれない。
なぜなら、中電のマニュアル通りの言い分は心に入ってこないからだ。
法も協定も無視するような企業に、信頼などあるだろうか。

しかし、中国電力の社員の人格を否定しているのでは決してない。
自分の仕事に置き換えてみればすぐ気付くはずだ。

私は化粧品関係の仕事をしているが、新規原料又は既存原料のMSDS(安全性データ)はそれを調べた者の情報を鵜呑み、新薬も目にした耳にした情報を元に進めていく。
全ての動向やプロジェクトに目を向ける時間はない。
結局、それを管轄するセクションの調査や見解をある程度信じるしかない。

原料・薬品会社が安定性試験をして、報告書まで添付してくるんだから間違いないだろう。それに個々の安全性を調べている時間も術もなく、それは各専門機関があって、私の仕事は化粧品を作ることだし...。と、なる。
全ての安全性に対して確信はない。

家庭での食事だってそうだ。
カレーを作るにしたって、
「このジャヤガいもは安全だろうか? 生産者や、生産している場所の工程、土壌成分調べなきゃ。それを元に専門家に電話して、専門書を読んで安全かどうか調べよう」という人はまずいないだろう。人参は、牛肉は、カレー粉は???
と全ての材料を調べる人はいないだろうが、本当に100%安全だと確信して調理している人もいない。

これと同じくして、中国電力の社員達は安全だと教育されている。
大企業だからバッシングも大きいが、中小企業であってもわざわざ、自分たちがやっている仕事は悪いことなんだ。などとは言わないだろう。

そして電力の供給は、間違いなく我々国民に大きく助力している。
なくてはならないものだ。

人間と同じくして、良いとこも悪いとこもある。

ただ、これは原発によって私服を肥やす豚やろうの悪意によって、電力会社も、その土地を守る人々の人生も脅かされているだけなのだ。
何も原発というカテゴリーだけではないだろう。


国家権力、巨大企業による圧倒的な圧力の前に、30年間朗らかに闘って来た島の女性たち。でも、今や60代が若手である。祝島からの船は15隻でした。深夜に漁師のおじちゃんたちは船を出して身体はっている。

おじいちゃんの言葉。
『わしらは中電の作業員を憎んでいないんよ。むしろ同情してるし、可哀想だと思ってる。彼らは家族もあるし命令されてるだけだから。でもね、どんなことがあってもわしらは金で海をうる事はできんのんよ。1000年以上も島を守り続けてきた先祖や、これからの子に申し訳がたたんけ』

そうなんだ。
悪いのは一部の権力者とそのおこぼれを貰う周りの者。

民意など届かないと思いがちな現在の社会体制。
だけど、諦めが早いんじゃないか。

もっと一人一人が真剣に向き合えば、少しずつ変わっていくから。
やれることからやればいいんだ。

そんなに原発を作りたいなら話合おうよ。
推進派、反対派、みんなメリット、デメリット抱えて、専門的知識と科学的な調査結果と熱いハート抱えて話合おうよ。
口と心があるじゃないか、愛すべき言葉を持ってるじゃないか。

このような事業は10年以上は議論しあってから、答えを出すべきなんだ。


翌日の中国新聞の朝刊に「中国電力は島根原発3号機に新たな核燃料を運びこんだ」と。
埋立て工事自体が布石で、本当はこの危険過ぎる燃料運び込みを遂行する為のものだったのか。

ずさんな「安全」管理体質はそんなにすぐに変わるはずもない。
経産省の許可早くないですか。深夜に作業を強行しようとする会社だよ。

数の原理と金の力で生活を奪われる地元民が居るという、この国の在り方を問う。テレビや新聞、マスメディアは何故、この件に関して一切の報道をしないのか?メディアの在り方も問う。