SCRUM-Japanは希少がんの遺伝子スクリーニングネットワークのプロジェクトだが、似たような名前がいくつかあって、変遷もあったようなのでわかりにくい。改めて整理してみよう(知っている人にとっては当たり前の情報なので自分の頭の整理)。

我々患者にとっては「効く薬がなくなった時、1%程度の希少がんを見つけてくれて、臨床試験などにつなげてくれる」最後の頼みの綱である。国立がん研究センター(東病院)が中心になって全国の医療機関が参加し、そこを通して患者が参加している。我々は研究の材料になるので検査費は無料(その他診察費等は保険扱い)となる。

今SCRUM-Japanは肺がんを対象とするLC-SCRUM-Asia(旧LC-SCRUM-Japan)と肺がん以外の固形がんを対象とするMONSTER-SCREEN(旧GI-SCREEN)の二つに分かれる。

LC-SCRUM-Asiaの中にLC-SCRUM-Liquidというプロジェクトがあった。血液によって遺伝子解析を行うもので、採血した血液をアメリカのGuardant Health社に送って解析してもらうというやり方だったが今は行われていない。そこでがん研に問い合わせてみたところ、すぐに回答が寄せられた。「血液による遺伝子解析は中断しているが、できるだけ早期に再開する予定で、開始したらホームページに公開する」ということだった。国内に検査体制を作ろうとしているのかもしれない。確かがん研のホームページにLC-SCRUM-Liquidへのリンクがあったはずなのになくなっている。私の質問で、消し忘れに気づいたのかもしれない。なお、「組織を用いる遺伝子検査は実施している」とのことだった。

私の主治医は「血液による遺伝子解析」を候補として挙げていたので、正しい情報を知らなかったのかもしれない。

 

今のタグリッソ再投与が効くのはおそらく数か月と思われるので、効きが悪くなったタイミングで、血液でも組織でもいいから検査してもらいたいと思う。早くやりたいという気持ちもあるが、できるだけ長く寛解が続いた後の方がいいに決まっているので、焦っても仕方がない。