タグリッソ再投与開始から1か月が経過した。

12月に治験を断念したときに比べれば体調がいい。あの時は椅子に座ったり立ったりしただけで息切れが起きていた。家でも2階に上がるだけで息が上がっていたが、今はさほどでもない。

もちろんどの程度効いたのかは、おそらく来月にも行われるだろうCT検査を待たなければならない。

この1週間、パルスオキシメーター(血中酸素濃度計)を使った体力テストをやっている。

起床して間もなく落ち着いているときにまず測定し、スクワットを15回やって、その後しばらく測定してみる。運動前は基本的に97%だ(時に96か98)。運動後数10秒は測定値は下がらない。下がり始めて再小値に達するとすぐ上がり始めて2分ほどで元に回復する。最小値は一瞬で95%くらい。最初のころ90%や91%のときもあった。これはこの期間に改善しているというわけでもなく、運動中の呼吸法が慣れてきたせいだろう。ちょっと効果がわかりにくいので来月からはスクワット回数を増やしてみる。なお回復値は98%の場合が多く、運動前より良くなっていることが多い。

 

さて私の勝手な仮説だが、タグリッソは昨春薬剤耐性で効かなくなったのではなく、タグリッソが効くがん細胞が少なくなってしまっただけではないかと思う。なぜ医師が「効かなくなった」と判断して薬を変えることになったのか・・・それはがん細胞が変異したのではなく、全く別のがん細胞が少しずつ増殖し始めて、非常に少なくなって減少速度が落ちた「タグリッソが効くがん細胞」より速く増殖するようになったのだろう。しかしその進行速度は結構遅くて、1年近くなっても大して増悪しなかったのだと思う。しかしタグリッソをやめて半年以上経過したところで、タグリッソの薬効がまったくなくなり、わずかに残っていた「タグリッソが効くがん細胞」が昨年末に近くなって急激に増殖し始めたのだろう。

というわけである程度の延命は可能だろうが、「ゆっくり増殖する別のがん細胞」は今後も増殖を続けるので、延命はせいぜい数か月かもしれない。

体力が回復したら再び治験にチャレンジしよう。それはタグリッソの頑張りにかかっている。