以前にも書いた気がするけど、今週末に診察(検査結果)があって重要な分岐点になるかもしれないので、改めて薬の副作用について振り返ってみる。肺腺がんステージⅣの宣告を受けて2年余り、肺や転移先の腰椎に関する症状は変化がなく特に苦しむことはなかった。それよりも「たびたび各種副作用が現れた」というのが実感だ。重大な副作用と言うのは経験していない。

 

下痢:入院してジオトリフの服用を始めてまず下痢になった。1日3回ほどの下痢で水様便にもなったがそれほど苦痛と言うほどでもなく下痢止めは飲まなかった。その後徐々に収まり、その後の時折の下痢は副作用かどうかわからず、便秘気味の私にとってはちょうど良い。

口内炎:同じ入院時に口内炎がどんどん広がって、食事が大変な状況になった。医師はそれを見てジオトリフの減薬に踏み切った。減薬はそのままで今は副作用の下痢は皆無と言ってよい。

高血圧:あるとき最高血圧が180前後になった。私はもともと正常血圧で120前後で推移しており150以上の経験はなかった。ちょっと可愛い看護師さんが測りに来るので「君が触るせいじゃないかな」と冗談を言ったりしていた。しかし高血圧は止まらず降圧剤を処方してもらった。だんだん薬を強くしていったら今度は効きすぎて最高血圧90前後が頻発し、あるとき(立食パーティ)で失神しそうになり、結局降圧剤を止めて、今はずっと正常血圧である。おそらく転移した骨を強化するランマーク注の副作用と思われる。

息苦しさ:ときどき息苦しくなるようなことがあったが今はない。医師に訴えたが軽症だということもあって処置なし。「階段を登ったら息切れする」と訴えたら、「誰でもあるでしょう」と馬鹿にされた。自分で血中酸素濃度計を購入して測ってみたがいつも正常値だった。

胃もたれ:胃がむかつくようなことがありロキソニンの副作用を疑って普通の胃薬からファモチジンという制酸薬に変えてもらったが、元々胃もたれは時々なので効果はよくわからなかった。

胃酸過多:タグリッソに変えてから胃酸過多と逆流症が激しくなり、就寝時の誤嚥が著しくなった。今回の点々とした肺の影は胃酸にやられた結果ではないかと疑っているが、週末にはわかるかもしれない(やっぱりがん細胞かもしれない)。

皮膚疾患:ときどき発疹が出てかゆくなる、爪が脆くなって割れやすいなどがあったが大して気になるほどではなかった。ここしばらくの発疹らしきもの(写真)は今までで一番ひどい・・でも峠は越えたかな。