ビジンプロって何だ? 美人プロゴルファー?それとも美人局(つつもたせ)?
そうではなくてれっきとしたファイザーの薬の名前だ(一般名ダコミチニブ)。
手術不可(遠隔転移あり)の非小細胞肺がんではEGFR変異がある場合、EGFR-TKI(チロシンキナーゼ阻害剤)という分子標的薬が使われる。
ビジンプロはEGFR-TKIとしてはイレッサ、タルセバ、ジオトリフ、タグリッソに続く5番目の承認薬だ。
 
私はこれまでジオトリフ、タグリッソが適用され再び薬剤耐性の恐れが出てきた。薬剤耐性の場合の第一優先の選択肢は(殺細胞性)抗がん剤になるが、EGFR-TKIの選択もないわけではないらしい。そこで改めて調べてみたら、ビジンプロが今年1月に承認され、3月に発売されたという情報を見つけた。
 
なんとなくスケベなオヤジに効きそうな名前ではないか(笑)。今度主治医に聞いてみよう。5番目に発売されたのだから従来の薬に比べていいところがあるのだろう。EGFRのチロシンキナーゼには複数のタイプがあり、ビジンプロは複数のチロシンキナーゼを阻害する働きがるらしい。
 
抗がん剤や免疫CP阻害剤はなんとなく最終選択肢的なので、一度別のタイプのEGFR-TKIを試してみたいものだ。ビジンプロは制酸剤と併用すると効果が減少するらしいが、今の胃酸過多はタグリッソの副作用が濃厚なので、タグリッソをやめるのならタケキャブも止めていいだろう。