こないだ久しぶりに会った知人と話していて、「骨転移が原因の腰痛は軽症でロキソニンで対処できる」と言ったところ、「以前にキネシオテープがいいと言っていたではないか」と言われた。ここでもう一度、ロキソニンなどの鎮痛剤とキネシオテープの違いについて整理しておこう。
 
鎮痛剤のほとんどは消炎効果がある。これによって痛みを和らげるものであり、炎症のない慢性的な痛みにはあまり効かない。また炎症が筋肉の損傷等による一時的なもの(急性)であれば効果的だが、原因が神経的なものだったり別の疾患に基づくものであれば根治はしない。
 
一方キネシオテープの効用は血行(あるいはリンパの流れ)をよくして痛んだあるいはこわばった筋肉(腱なども含む)を修復することである。炎症には効かない。
 
私の骨転移に伴う痛みは、腰椎近くの神経が継続的に刺激されていて、周辺の不快感・痛みにつながっている。つまりまだ筋肉が痛むほどのレベルではないのでキネシオテープは効果的ではない。消炎効果のある鎮痛剤が効くのだから、軽い炎症が継続的に発生していると思われる。
 
運動の結果の痛みは筋肉の損傷に伴う炎症の痛みがあった後、筋肉の柔軟性がなくなって動かすと痛いという場合が多い。炎症発生時(何もしなくてもきりきりする、熱っぽくなる)場合は鎮痛剤が効く・・しかし薬を飲むほどではなく氷で冷やしたり、冷湿布で十分なことが多い。慢性的な痛みの場合は温湿布など血行改善効果のある治療をすればいいわけで、私のお気に入りはキネシオテープだ(安くて効果が持続的でかゆみなどが少ない)。
こないだ妻が「足の甲が痛くて歩けない」というのでキネシオテープ(10センチ)を貼ってやったら一日で痛みは解消した。