堀ちえみが口腔がんステージⅣを告白して、手術などの治療に入ることを公表した。まだ50代になって間もない若さ・・・口腔がんは50~60歳が発症のピークらしいけど、もっと若い人にも増えているらしい。喫煙との相関が高いらしいけど、彼女は喫煙していたのかなあ。
口腔がんと言えば、思い出すのは姉のこと・・・歳の離れた姉はずっと私の生家に住んでいたので、兄姉の中で最も長く一緒に暮らしたし、帰省のたびに面倒を見てくれた。その姉が10年くらい前だったか、口腔がん(舌がん)で亡くなった。がんの診察では「血族にがんになった人はいますか」というのはお決まりの質問だが、私の血族でがんになったのはその姉だけだった。最初は歯が痛いと言っていて、昔の人間らしく我慢して医者に行かなかったことから手遅れになってしまった。
さて堀ちえみの場合、左舌に原病巣があるらしく(舌の左半分を切除予定)、頸部リンパ節に転移しているらしいので、リンパ節も切除するとのこと。私の肺腺がんとはステージの判定方法、治療方法が違うようだ。
どのがんでも遠隔転移があれば無条件にステージⅣだ。おそらくこの場合は手術困難(やっても無意味)になる。だから堀ちえみの場合は遠隔転移ではないだろう。
ステージⅠ~Ⅲは主に原発巣の大きさと頸部リンパ節転移の状態で判定される。原発巣がある程度小さくてリンパ節転移がなければステージⅠかⅡだ。原発巣のがんが舌に留まっていてリンパ節転移が3センチ以下ならステージⅢなので、彼女の場合3センチを超えるリンパ節転移があるステージⅣということなのだろう。
舌がんステージⅣの生存率を計算してみると、3,4年で生存率50%前後・・つまり半分ほど死ぬ計算だが、その後はほぼフラットなのだ。フラットと言うことはほぼ完治を意味する。また古いデータ(つまり古い治療法)に基づくものなので、彼女が完治する可能性は(少なくとも私よりは)高いと言えよう。