入院して2日が経過した。チェスト・・・は排出した胸水を溜める透明なプラスチックの箱で、胸に挿入したビニールパイプにつながっている。250×350×70くらいの長方体で縦に5分割されていて下流側に水が入っている。水位を調節してわずかな負圧を発生して胸水が出やすくしている。
今は1500ccほどたまっているが、1200cc以降は定常状態になったようだ。つまり分泌される胸水がそのまま排出されている。肺の大きさが元に戻っていれば薬剤注入に移る。戻っていなければパイプから空気を引いて膨らませてからになる。
この器具を見ていて気づいたことがある。肺は膨らんだ時に、風船のように空気圧が高くなっていると思っていたが、全く逆だった。実際には肺を負圧状態にして空気を取り込んでいるのだ。確かに空気を送りこむポンプ機能はどこにもない。